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水曜日の朝、モリーさんは皆を朝早くに起こし、出来たてのベーコン・サンドイッチを1人あたり6つ食べさせた。
それからコートやらを着込んで身支度を整え、暖炉の前に整列した。
「さーて、お客様からどうぞ！ハリー、A、どちらが先かしら？」
「私が先に行くわ」
「その方がいいわね、ハリーにお手本を見せてあげて」
ハリーは煙突飛行ネットワークをどうやら使ったことが無いようだった。煙突飛行粉をひとつかみ掴んで、煤けた暖炉の中に立つ。
「ダイアゴン横丁！」
その粉を暖炉の中に放るようにして撒けば、聞きなれた炎が燃え盛る音が耳を掠め、あっという間に体がエメラルド・グリーンに包まれ、気がつけば雑踏に放り出されていた。ダイヤゴン横丁に到着したのだ。
朝もまだ早いのに、様々な格好をした魔法使いや魔女でごった返していた。ちらほらと見かける見知った顔にときどき挨拶を返しながら、ハリーを待つが、一向に暖炉から出てくる気配がない。
「…違う場所に出ちゃってたりして。それは無いか」
ただ待っていても仕方が無いので、資金を調達するためにひとまずグリンゴッツへ向かうことにした。
行内は小鬼達がせかせかと働き、忙しそうに走り回っていた。預金を下ろしに来たのか、数組の家族連れが見受けられる。
「A・フリントよ。金庫を開けたいのだけど」
相変わらずここのトロッコには慣れない。幼い頃から何度も乗っているはずなのに、とてつもないスピードと独特の浮遊感が吐き気を誘うのだ。
フラフラになりながら何とか必要な分だけガリオンやシックルを持ち出し、グリンゴッツを後にした。
休憩がてらにアイスクリームパーラーに立ち寄り、ベンチに腰掛けながら息をつく。
「そろそろウィーズリー家に合流しないと」
レモンキャンディ風味のジェラートに舌鼓を打ち、満足した後で集合場所の書店へと歩を進めようとしたその時、すぐ近くにいるプラチナブロンドに背筋が凍る思いがした。
あの派手な生地のワンピースに、2人の屋敷しもべ妖精。
間違いない、母である。その後ろ姿が振り向かんとした瞬間に、私は逆方向へと走り出していた。
「お嬢様！」
ポルックスの甲高い声が遠くに聞こえたが、上手く人混みに紛れられたらしい。私はそのまま人の流れに乗って、押されるがまま、どこか薄暗いレンガ道にたどり着いた。
“ノクターン横丁”
その看板の隣で、黄色い歯をした老婆が気味悪く笑った。
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まな(プロフ) - とても面白くて続きが気になります！更新気長に待ってます！ (6月29日 21時) (
レス) @page28 id: 0028381799 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - まるさん» フレンド申請を私のほうでやらせていただきますね!すると通知が来ると思うので、そこをポチッとなです☆ (2022年4月17日 22時) (レス) id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 平凡な人さん» こんばんは、コメントありがとうございます！本当にドラコは可愛いですね…。フレンドのお話是非お受けしたいのですが、疎くて方法がわからないです。教えてください🙏 (2022年4月17日 22時) (レス) id: 91e2d78cc8 (このIDを非表示/違反報告)
平凡な人(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいております!ドラコ可愛いですよね!!フレンドなりませんk(((( (2022年4月16日 22時) (レス) @page13 id: 6ae6cf354a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まる | 作成日時：2022年4月6日 20時
