【wrwrd】ぐう有能【軍パロ】

有能、騙る ページ12

「お前何者やねん!?」




歩み寄るなり興味津々と云った感じで声をかけてきたのはサッカー部に入っていそうな男。





声量が少々大きいのもご愛嬌、という奴だろう






それよりもこの彼の尻にパタパタと揺れる尻尾の幻覚が見えそうである。









それよりも何と答えようか。


r国で幹部やってました?

否、それではイマイチ印象が悪くなる。







……一番無難で簡素な方法を取ろう。









私はナイフをしまい、軽く敬礼して総統殿とその回りを取り巻く彼等に視線を合わせた。






最後は勿論総統殿に目を。









「自己紹介が遅れました。


A・レービィンと云う者です。

r国の幹部兼遊撃部隊隊長を努めておりました。オスマン殿と総統殿とは以前顔を合わせた故、面識はあります。」









私のこの異レギュラーな気配と態度に、幹部たちは戸惑い警戒するが、

総統殿は妖しく深紅の瞳を光らせて薄く笑む。



この方の事だろう。


此方の事情はある程度察している筈だ。









と、総統殿の横に立っていた体格の良い赤いマフラーを巻いた隈の濃い男が私を睨み付ける。




「r国やて?そんな所の幹部が…しかも戦闘員が何の用や?

しかもお前のこと俺知っとるで、次期総統候補だろ」




「んあ〜〜!!!それか!!思い出したわ!!

俺もコイツのことオスマンから聞いてたわ」








詮索する様に睨む赤いマフラーの彼に、大きい声の彼が納得の声をあげた。






ふと横から柔らかい声が掛けられる。




「君の目的は何なの?」



振り替えれば白い衣に身を包んだ長身の男性。


農業とかやってそうだな_____________完全なる偏見だが。



まあ隠す必要も無いので答える。



「r国の総統が私に我々国総統の暗殺を命じましたが

前々からr国に反感を抱いていたのでこの任務を利用して謀反…寝返ろうかと。」



淡々と答えればどっ、と広がるざわめき。




「r国総統がグル氏の暗殺?命知らずやなぁ〜…」



か〜〜っと、眉を跳ね上げさせて鼻で笑う声が煩い彼。





「んふふぅでもシッマ、Aちゃんめっちゃかわええで。

俺好み♥」



青いよれたスーツと眼鏡の男が云えば、背の小さい男がすかさず突っ込む。



「キモいわ大先生。なぁ、Aだっけ?

君、コイツだけには近付いちゃあかんで」



「あ?ﾃﾒｪロボロホビットがｺﾞﾗｧ」

「喧嘩の売り方下手くそかよwwww」


黄色いつなぎの男が煽る。

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