もしもの話をするのはやめにしよう (ページ25)

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RJ「あぁ仕事が捗らない」

JN「社長さんしっかり？」

RJ「やっぱり退社なんかさすんじゃなかった…」

オフィスをそそくさと歩く社長と
他支部の代表さん

いつも隣にいた社長の秘書さんの姿は
そういえば最近見ないようになった

·

HC「定時まであと10時間もある…」

『出社した瞬間に何言ってるんですか先輩』

HC「お前にはわからんだろうけどなぁ！
こちとら家で可愛い可愛い子が待ってんだよ！」

パソコンを起動することもなく机に項垂れてる
直属の先輩、営業部のエースイドンヒョクさん

次の出世枠有力候補で何でもそつなくこなしてしまう

顔よしスタイルよし仕事できる

まぁモテる

そんな人が早く帰りたくなるくらい可愛い子って

犬かな、猫かな？
あるいは違うペット…

それはギャップです、先輩

『先輩、社長室からです』

HC「うわ、やだよ。俺あの人嫌い」

『早く出てください』

嫌々電話に出た先輩はほどなくして
社長室にお呼び出しされてた

何しでかしたんだろ………

·

「え、あんた知らないの？」

『何が？』

「ドンヒョク先輩と社長は高校時代の同級生だし、
多分その可愛い子ってこの間結婚した奥さんのことだよ」

『先輩既婚者、って指輪！してた！』

「しかもさ、相手さんがあの秘書さんなんだって」

·

HC「あと4分23秒」

『進むスピードは一緒なのであと4分手伝ってください』

HC「ガチで無理、帰る。帰りたい癒されたい」

奥さん、愛されまくってるじゃん…

退社されたのも結婚されたからなんだ、

でも、少し厳しくて壁のあった先輩が
この頃丸くなったのは奥さんのおかげなのかな

幸せオーラってもんをもう少し自制してほしいとは思う

けど、うん、先輩これからも頑張ってください

って思いながら仕事はしてもらった