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▲至近距離とヤキモチ ページ18

kn「お前ら仲ええな」
後ろから声を掛けられ振り返ると薄ら額に汗を滲ませ、軽く息の上がったコネシマが居た。
シャオ「なんや、お前。走って来たん?」
kn「そや。走って帰ろう思ったら、シャオロンとA居ったから」
そう言うコネシマの肩越し、少し離れた所から手を振る鬱くんが見えて、コネシマが鬱くんと一緒に帰って居た事を察するも黙っていた。
kn「お前らよう一緒に帰ってるよな」
sha「Aちゃんが俺と帰りたがるんやもん」
『…いつもシャオくんから声掛けてくるくせに』
私がそう言えばシャオくんは「せやったな」と笑っているから、その無邪気さに私も笑ってしまう。
sha「あっ!俺コンビニ寄って帰るから、2人で先行ってぇや!」
シャオくんは急に何かを思い出したかのようにさっき通り過ぎたコンビニにへと足を進め、途中で見つけた鬱くんを連れてコンビニにの中に姿を消した。
kn「…行くか」
『うん』
ほんのりと気まずい空気が2人を包み込む中、私はコネシマと肩を並べて歩き出す。

コネシマの事を色んな意味で意識してからのこの距離感がむず痒い。
遠過ぎず近過ぎないこの距離が心地よいようで息苦しくて、時々触れる腕や肩は電流が走った様にピリッと緊張感が走る。
歩き進めれば徐々に同じ学校の生徒は少なくなっていき、周りには私とコネシマしか居ない。
そんな事にも気が付かないくらい頭が真っ白になっていた。
『…わっ、!』
足がもつれて転びそうになる私を、コネシマは正面から私の肩を抱いて支えてくれる。
kn「大丈夫か?」
『...大丈夫、ありがとう』
顔を上げてコネシマにお礼を言うと、至近距離にあるコネシマの顔に固まる。
もともと整った顔立ちだとは思ってたけど、夕日に反射した金髪も相まってコネシマがキラキラして見えて目を逸らす。
コネシマは私から離れると、
コネ「シャオロンとは楽しそうやったのに、なんやねん」
拗ねたような顔で私を見下ろしている。
なにそれ…そんなのまるで

『ヤキモチ妬いてんの?』
最大級の意地悪を含めてコネシマに聞いたつもりだった。
「馬鹿じゃねぇの?」っていつもの調子で笑うコネシマを想像してたのに、私の目の前に現れたコネシマは私の知らない男の子だった。

kn「妬いてるって言ったら、どうするん?」

私の手を掴んでそう言ったコネシマの瞳には私しか居なかった。

▽▲どうする?→←▲▽ズキッ、、、、?



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作品ジャンル:恋愛
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チャコ○ - バリ続き楽しみです…めちゃくちゃ面白いです… (2022年1月27日 10時) (レス) @page17 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
呉城 莉李。(プロフ) - あやめさん» 初めまして(*^^*)お読み頂きありがとうございます!嬉しいお言葉頂けたので更新頑張れそうです!ありがとうございます(´∀`) (2018年8月25日 20時) (レス) id: 96018d2087 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(プロフ) - はじめまして!!とても素敵な作品ですね好きです!!!!(唐突)更新がんばってください!!!!!めっちゃ楽しみに待ってます!!! (2018年8月25日 2時) (レス) id: 2e9cde5e4d (このIDを非表示/違反報告)
呉城 莉李。(プロフ) - 兎危@緑君は天使です。これ絶対←さん» コメントありがとうございます( ;∀;)!有難いお言葉ばかり頂けて嬉しいです!お読み頂きありがとうございます(´∀`)! (2018年7月28日 11時) (レス) id: 96018d2087 (このIDを非表示/違反報告)
兎危@緑君は天使です。これ絶対← - シッマアアアア!((シッマ可愛いし夢主可愛いし大先生なんか有能だし佳奈ちゃんは可愛いし...神作品ですね知ってます (2018年7月28日 10時) (レス) id: 556657c7c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:呉城 莉李。 | 作成日時:2018年7月10日 1時

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