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大炎上祭-33- ページ22

ミヨコ《その割には、私の元には1円も入ってきてませんが?どういう事ですか?
最近買ったゴルフクラブ…まさか》


あっ


タカシ「す、すすすまんっ!!出来心だったんだ!フォローを!!フォローを外さないでくれ(・・)!!!」


流石にもう言い訳ができないと悟ると男はドンっと音が出るほど頭を床に叩きつけた。
うわー頭痛そうだなー


ミヨコ《……くれ?》

タカシ「しないで下さいっ!!!」

ミヨコ《………》


奥さんの返事を待つため必然的にこの場が静かになる。この(タカシ)にとってはすっごい長い沈黙だっただろうけど、その実、2〜3秒の静けさだった。


ミヨコ《はぁ…こんなことで外すわけがないでしょ。私もそこまで器の小さな人間ではありませんので。》

タカシ「ミ、ミヨコ!」


嬉しそうに顔を上げ、スマホに向かって涙する男。
うえ、汚らしっ。


ミヨコ《はぁ…何故こんな人と結婚してしまったんでしょう…》

タカシ「うっ…」


その言葉に全面的に同意します。
ま、見た目がザ、善人って感じだからな。騙されてしまうのも分かる。


ミヨコ《金輪際こんなことしないと誓ってください。》

タカシ「ち、誓います!」


男はまた頭を下げ、反省を体全体で表している。


ミヨコ《もし、破ったら……分かりますね?》


冷たい声で圧を感じる。


タカシ「は、はいぃぃー!」


おぉ…これが尻に敷かれるということか。
スマホに土下座している男に冷たい視線を送る。


A「はぁ…」


自然とため息が出た。
物足りない…
確かにこんなんじゃ殺すまで行かないとは思ってたけど。炎上も弱まっているし、何かオモシロいこと起こらないかなー


ミヨコ《あれ…?》


ボクが残念がっているとスマホから奥さんの疑問の声が聞こえてきた。


タカシ「ど、どうした?」

ミヨコ《こんなの…私持ってたっけ…?》


………お?
ボクはその言葉を聞き、口角が上がっていくのに気づく。

流れが変わった。

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ユトナ(プロフ) - sikuraさん» 短い文なのに気持ちが伝わってきてめちゃ嬉しいです。読んでくださりありがとうございます! (2020年3月19日 21時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
sikura(プロフ) - え、、好き (2020年3月14日 20時) (レス) id: 8625e8b290 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - 山さんさん» ありがとうございます!めっちゃ嬉しいです! (2020年1月23日 6時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)
山さん - やばい、男主の性格好きかも← (2020年1月17日 3時) (レス) id: 926db107d7 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - さきさん» 更新楽しみにしていて下さり、ありがとうございます!少々お待ちして頂く形となりますが必ず更新しますので、楽しみにしていて下さい。夜分遅くに失礼しました。 (2020年1月6日 1時) (レス) id: ecfc7fa73a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユトナ | 作成日時:2019年7月18日 12時

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