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101.B06-32地点 ページ4

「…で、これからどうする?」

朝食を終え、一行はまた歩き出す。

「まず水がほしい。上から川が見えたでしょう?飲める水質か確かめたい」

「妥当だな。人間、水がなきゃ3日で死ぬって昔本で読んだ。まず水だ。上手くいきゃ食料も手に入る」

(……ただ、俺達がそう動くのは敵も想定するだろうけど……)

「それで?その後(・・・)は?
何か計画……どこか行く当てはあるのか?」

エマがコンパスを見て進んでいたことで、どこかに向かって進んでいるのでは?とレイは思った。

「あるよ、南に向かう」

「!、南?」

リュックを漁り、エマはペンを取り出した。

「B06-32地点へ、ミネルヴァさんに会いに行く」

「なんだそのペン…B06-32地点?」

「はい。ノーマンがシスター・クローネから貰ったの」

ペンを渡されたレイは、ペンの先端に『W・M』のイニシャルが記されているのを見つける。

「軸に仕掛けが」


遡ること2ヶ月前。ノーマンはハウスを去る際、引き出しからペンが入っていたことに気づいた。クローネが入れたペンだった。
だが試しに紙にペンを滑らせても、インクは出てこなかった。

『書けない…インク切れ?……いや』


「で、分解してみたら…」

レイはペンを回し引っ張る。
すると「B06-32」の刻印を見つけた。

「もう一段階引っ張ってみて」

カチッと音が鳴り、図書室にあったW(ウィリアム)・ミネルヴァの蔵書票に似た、モールス符号のホログラムが映し出された。"B01-14"の数字と共に。

「えっ、何だ、これ。一体……」


ホログラムの存在に驚くレイの少し後を歩いていたトーマは、ラニオンがいない事に気がつく。

「ラニ?…ラニ!!?」

トーマの叫び声に気づいた二人は振り返り、何かあったのかと、トーマの元へ駆け寄った。

「どうした!?トーマ」

「エマ!レイ!大変だ!!ラニが消えた!!」

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ユトナ(プロフ) - 茨の谷の第二王子さん» ありがとうございます!夢主君の顔にはすごく力を入れているので、そう言って頂けてとても嬉しいです! (2022年3月15日 0時) (レス) id: 38c56725bc (このIDを非表示/違反報告)
茨の谷の第二王子 - 面白いです!そして夢主お顔がよろしい! (2022年3月15日 0時) (レス) @page17 id: 436e3086c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - 桔梗さん» ありがとうございます! (2021年4月16日 20時) (レス) id: c75326f28d (このIDを非表示/違反報告)
桔梗 - 楽しみです! (2021年4月16日 20時) (レス) id: 8ef62998d5 (このIDを非表示/違反報告)
ユトナ(プロフ) - りんごりんごさん» 面白いと言って頂けてとっても嬉しいです!応援ありがとうございます!! (2021年4月11日 7時) (レス) id: c75326f28d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユトナ | 作成日時:2021年2月24日 0時

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