約束のネバーランド【男主】3

98.最初の朝 ページ1

ハウスからの脱出を無事終え、森の中を走る。
ランプは付けられない。月の光だけを頼りに進んでいく。星が綺麗だなー

エマとノーマンが鬼を見た日から3ヶ月。
無事ここまで来れた。
もうみんな出荷されないし、12歳(レイ)にも明日が来る。
見殺しにすることも、されることもない。

でも、これでゴールじゃない。
『外』は鬼の社会。見つかれば食べられてしまう。
そんな敵だらけの中、常に「生存」を勝ち取っていかなきゃならない。
家もなければご飯もない。生きていける社会さえも。
これからは全て、全部自分達で手に入れていかなきゃならない。

でも、こうやって自由を求めて走るみんなを見ていると、不思議と不安はなくなっていく。

「見ろ！」

ドンが指を差す方向には、光が差し込んでいた。
樹の間から漏れ落ちる光が、僕らの行く道を照らしてくれている。
朝が来る。

あの朝日を拝めるの、楽しみだったんだ。

足を止め、崖下に見えるのは朝日が僕らを出迎えるように顔を出す眩しい光。

「最初の朝だ」

みんなの息も整い始め、眩しさにも慣れて森全体が見れ


あ、やば

99.森での朝食→

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