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伍拾参話 ページ6

「組合も、探偵社も、敵対者は徹底的に潰して_____殺,す」


『くっ_____ははははは!』


男共の視線が、俺に向けられた。


「君は…」


『あー…御免御免。笑いが堪えられなくてさ』


くつくつと笑いながら目に溜まった涙を拭う。


周りの男共が、俺に銃口を向けた。


『最適解が"徹底的に潰して殺,す"、か。笑えてしょうがないよ』


手前(テメェ)、なんで此処に」


『よぉ、中原。久し振りー』


「知り合いかい?中原君」


「………こないだ、芥川に云われて俺の部屋で面倒を見ていた奴です。名前は、」


「イシュリー君_____だったよね?確か」


くつり笑って、彼等の前に姿を現す。


黒服の男共が、より警戒した。


『正解。よく覚えてたな』


「私はポートマフィア首領、森鴎外」


首領(ボス)!」


「構わないよ」


『浅間A、もといA・イシュリー。今は探偵社で働いている』


「そう」


『面白い物も見せて貰ったし……おいとましようかな』


泉が怯えた理由が良く判った。


あの子は元々、ポートマフィアだから元上司を見て怯えたのか。


「待ってくれ給え。1ついいかい?」


『何』


「君の上司の名前は?」


『……お喋り雀じゃないんだから、そう簡単に云う訳ないだろ?馬ッ鹿じゃねぇの』


そう吐き捨てて、路地裏を後にした。


.


.


.


「彼の云う事は正しかったね」


中原君に笑いかけると、彼は溜息をつく。


「中原君、彼について知ってる事は?」


「俺の部屋にいた時、彼奴に電話がありました。相手は男性で彼奴は"フェーヂャ"と呼んでいました」


「フェーヂャか」


何処かで聞いた事のあるような気がしなかった。


「男性なのが気になるけど、仕方ない。組織を潰すのと同時進行で彼の情報を集めよう」


「はっ」


私達はポートマフィアに帰った。

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ぴみゃ - ドストさん絡みの男主のお話で一番好きです。頑張ってください、応援してます! (2018年5月24日 21時) (レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 黒翔さん» 調べてみたらそうでした…。ご指摘有難う御座います (2018年4月7日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - どうでもいいし細かいんですけどフョードルの愛称みたいなものってフェージャじゃないんですか?() (2018年4月7日 20時) (レス) id: 8b992b69e6 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - ドストさん癒し!!更新待ってます! (2018年4月1日 23時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 零さん» 癒しになって良かったです…。有難う御座います! (2018年1月12日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年10月15日 22時

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