漆拾玖話 ページ45
『っと。調べるどーのこーのの前にフェーヂャに連絡しとくか』
携帯を取り出して、フェーヂャに電話をかける。
「
『
「ん………Aですか？どうしました？」
くあり、小さく欠伸をする声が聞こえた。
『悪い、起こしたか？』
「いえ…大丈夫です。何かあったんですか？」
『敦_____人虎が組合に攫われた。まぁ、でも抜け出せると思うけど……一応伝えとく』
「そうですか、判りました。此れからどうするんです？」
『此れから、なぁ…』
「調べてよォ…」
空を仰いで、小さく微笑む。
『一寸調べたい事があるんだ。もし、判ったら教える』
「僕が調べましょうか？」
『いや、いいよ。俺が調べたいんだ』
「そうですか…」
『なぁ、フェーヂャ』
「はい？」
『俺に異能力があるとしてもお前は俺を嫌わないか？』
もし、異能力嫌いの俺に「異能力がある」としたら俺が一番驚きだ。
其れは別として、フェーヂャが俺を嫌わないかが心配。
「_____ぷっ。あっはははは！」
『うお、珍しい』
あんまり大きい声で笑わないフェーヂャに俺は本音を零した。
「何云ってるんですか、A。貴方に異能力があろうとなかろうと僕には関係ありません。異能力の有無で貴方を好きになった訳じゃないんですから。僕には貴方しかいないんです」
くすくす、笑いながらだが彼は云う。
「
『_____うん、うん。俺も同じだよ。フェーヂャしかいない、他の奴じゃ駄目なんだ。…愛してる』
「判っているならいいんです。逆に僕が嫌われないか気になりますけどね」
『はは、俺に限ってそんな事ねぇよ』
話したらなんかスッキリしたな。
『有難う、フェーヂャ』
「僕は何もしていませんが……まぁいいです」
『おう。じゃーな』
「はい、では」
ぷつり、電話が切れた。
携帯をしまってから伸びをする。
『取り敢えず、孤児院に行ってみるか』
やるなら徹底的に、だからな。
俺は懐かしの孤児院を探す為に歩き出した。
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ぴみゃ - ドストさん絡みの男主のお話で一番好きです。頑張ってください、応援してます！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 黒翔さん» 調べてみたらそうでした…。ご指摘有難う御座います (2018年4月7日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - どうでもいいし細かいんですけどフョードルの愛称みたいなものってフェージャじゃないんですか？() (2018年4月7日 20時) (レス) id: 8b992b69e6 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - ドストさん癒し！！更新待ってます！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 零さん» 癒しになって良かったです…。有難う御座います！ (2018年1月12日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：曉 | 作成日時：2017年10月15日 22時
