陸拾捌話 ページ34
もう終わりかなァ、なんて思ってると。
「処で、貴様は先刻こう思わなかったか？「拳銃を叩き落とせばもう俺に攻撃手段は無い」と」
国木田が胸ポケットから1枚の紙を取り出した。
紙は銃に変わり、国木田は其れを使ってスタインベックを撃つ。
相手の気が緩んだ隙に近付いて彼を投げ飛ばした。
「がっ！」
スタインベックから木の根っ子を引き抜く国木田。
「うわ、痛そォ」
「戦況を簡略化し過ぎると行動が単調になるぞ。後で
国木田がスタインベックの後ろ頭に拳銃を突き付けた。
「超大国の秘密異能組織が異国で誘 拐業とはな」
「耳が痛いね。……でも
すべきことをする組織……ねェ。
「何！？」
「あ、ラヴクラフト」
起き上がったラヴクラフトに何発か撃つが銃は効いていない。
「遅いよ、ラヴクラフト！何してたの！？」
「寝てた」
「素直ォ」
「谷崎！『細雪』で姿を_____」
谷崎はラヴクラフトの伸ばした………なんだろうあれ、触手？
触手に捕まっている。
谷崎の方を見ていた国木田も捕まり、崖？に打ち付けられる。
「うわあ、今のは痛い。……さて、これで形勢逆転だ」
「ぐっ…」
「こいつらは………殺すのか？」
「どうだろう。人質って四人も要るかな？まぁいいや。女の子達を捕まえてから指示を仰ごう」
喋りながらスタインベックは異能を操り出した。
「よし、業務終了。地元警察が来る前に撤収だ」
撤収かァ、つまらなかったなァ。
「妹さん、借りてくよ」
「ナオミを………如何する気だ」
今まで喋らなかった谷崎が、妹の単語に反応する。
「担当じゃないから何とも。まあ、監 禁か拷 問か……」
「そんな事が許されると思っているのか！」
「これが仕事だよ。君達みたいな
「_____
ブロロロ、と音が聞こえてきた。
「確かに、探偵社には道徳観が在る。でもボクにとってナオミは……違うンだ。道徳とか悪、モラルやエゴ。そう云うのより次元が上で、較べられない」
貨物車が車線を外しながら走っている。
「喩えるなら、誰も神を何かと較べたりしない。そうだろ？」
「まさか……運転手にはこちらが道に見えているのか！？」
嫌な予感がして、ボクは飛んだ。
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ぴみゃ - ドストさん絡みの男主のお話で一番好きです。頑張ってください、応援してます！ (2018年5月24日 21時) (
レス) id: a5e208826f (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 黒翔さん» 調べてみたらそうでした…。ご指摘有難う御座います (2018年4月7日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
黒翔(プロフ) - どうでもいいし細かいんですけどフョードルの愛称みたいなものってフェージャじゃないんですか？() (2018年4月7日 20時) (レス) id: 8b992b69e6 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - ドストさん癒し！！更新待ってます！ (2018年4月1日 23時) (レス) id: c1e93ed5ca (このIDを非表示/違反報告)
彼岸(プロフ) - 零さん» 癒しになって良かったです…。有難う御座います！ (2018年1月12日 20時) (レス) id: 5d298c47da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：曉 | 作成日時：2017年10月15日 22時
