23-Do ページ23
『ねぇ 系ちゃん 最初から最後まで全部話してくれる？』
最初から最後まで事細かく話を(ミコトから)聞いた私は
どうしようもなく恥ずかしくなって
買ってきた缶ビールを煽る
『夜ご飯まだでしょ？簡単なものでいいなら作るけど 苦手なものある？』
三「ない！やったー！お腹すいてたんだよね〜！」
適度にアルコールを摂取しながら
チキンライスを作って 卵を焼いて
あっという間に4人分のオムライスが完成
私がオムライスに手をつける前に 夕子がやってきて
私の分は食べられてしまったから
腹いせに夕子が持ってきたお酒をがぶ飲みした
ガサガサ袋の音がして 目が覚める
『け…ちゃん…？』
中「起きたのか」
寝ぼけた頭で状況を理解している間に
系ちゃんに抱き起こされた
『ん"〜 アルコール抜けない"ぃ"』
三「あ 絵本だ〜
中堂さんこの絵本読んでもいいですか？弟によく読んであげたんですよね〜」
系ちゃんの肩越しに見えたミコトは夕希子さんの絵本を手にしていた
中「あぁ 好きにしろ」
離れていく系ちゃんの温もり
中「知らないだろ マイナーだからな」
ミコトがその絵本を読むのを見つめる横顔は
夕希子さんを見るのと同じ優しい顔
言葉を詰まらせて俯く仕草が 系ちゃんと喧嘩した時の夕希子さんに似ていて
静かに会話を続ける二人が
あの頃の二人に重なって
するはずない甘い檸檬の匂いがする気がして
目の前がぼやけた
そのまま久部くんと夕子が眠るクッションに体を倒して目を閉じる
このまま辛い思いをするなら
いっそのこと死 んでしまえたらいいのに
系ちゃんにこんなことを言ったら
きっと嫌われちゃうんだろうね
夕希子さんじゃなくて
私が死 ねばよかったのに
中「A」
力強い声で呼ばれるのと同時に広がる系ちゃんの匂いと温もり
いつの間にか甘い檸檬の匂いは消えていた
目の前には 目をつぶった系ちゃんの顔と
唇に合わさる大好きな感触
『…どしたの？』
中「Aが消えてしまいそうな気がした」
『大丈夫だよ 勝手に居なくなったりしない』
中「お前が思ってるより 俺はお前を大事に思ってる」
『ありがとう』
私を不安にさせるのも 安心させるのも
全ては系ちゃんしだい
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おくら(プロフ) - 青龍 葵さん» 長いこと放置してしまい申し訳ありません。26はsideなしの会話文な為、数字のみの表示にさせて頂きました。いつもコメントありがとうございます!! (2018年9月24日 0時) (
レス) id: 90c9252683 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - お久しぶりです。少し気になったのですが「26」だけ数字のみなのは何か理由があるんですか？また完結まで頑張って下さいね！ (2018年9月4日 17時) (レス) id: e202ca34d9 (このIDを非表示/違反報告)
おくら(プロフ) - 青龍 葵さん» お返事遅れてしまい申し訳ございません…!郵便ポストから覗かれたら怖いですよね、笑 想像するだけでゾッとします！いつもありがとうございます！ (2018年4月21日 23時) (レス) id: 90c9252683 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - あれっ？ストーカーの犯人は「女性」かと思ってたら、まさかの「男性」が登場！けど郵便ポストから中を覗く目はヤバイですね(;´･ω･)ホラーっぽくて一瞬ゾッとしちゃいましたｗでも犯人は誰なのか気になる半面、夢主の可愛い一面が見れて良かったです。次回も楽しみ！ (2018年4月5日 16時) (レス) id: a3d4cc2e55 (このIDを非表示/違反報告)
おくら(プロフ) - 青龍 葵さん» ご指摘ありがとうございます。すぐに訂正させていただきます!! (2018年3月29日 23時) (レス) id: 90c9252683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おくら | 作成日時：2018年3月7日 0時
