Sweets Paradise (ページ8)

今日:5 hit、昨日:26 hit、合計:23,554 hit

Cookie ページ8

パパside

事故が起きてからはあっという間だった
救急車で運ばれて、ママとお別れして
ママが居ない日常が始まった。

それまでにママのことや海斗のことなど
色んな手続きが必要だったんだけど
ほとんど全部、如恵留さんが手伝ってくれた

そして、頭の中でずっとあったあること
それは、海斗にママが居ないということを
伝えること。

当の本人は、ママはお仕事に行ってるくらいの感覚
でも、1ヶ月も経つと海斗も限界が来たみたいで

松「…まぁ、」

俺の服をグイグイ引っ張ってママはどこ？って

宮「ママはね、お仕事です。お留守番してようね？」

こんな感じで、色んな嘘をついた。
すっごく心が痛かった。

そんなある日、俺も海斗もついに爆発した。

3日前から高熱が下がらない海斗。
如恵留さんのに診てもらって、とりあえず
薬も貰って飲ませたけど全く効かない。

そして、この状態の海斗をほっといて
仕事に行けるわけもないから
会社も休む連絡を入れると、上司から
グチグチと文句を言われる。

海斗は、発語が少ないからどこがとう辛いのかも
俺には分からない。
あーぁ、ままだったら分かるのかな…。

宮「…ちっ、くそっ！なんなんだよ！！」

松「ﾋﾞｸｯ！…泣」

大きな音が苦手な海斗。なのに、溜まりに溜まった
ストレスに大声を上げてしまった
しかも、それだけでは収まらなくて

宮「マジでなんなの？は？…」

今ではあんまり覚えてないけどかなりの事を言ったんだ思う苦笑

松「っ、うわぁぁぁぁんっ、泣」

どのくらいだったんだろう、
海斗が大声で泣く泣き声で我に返る