Sweets Paradise (ページ3)

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宮「かいとー、おいでー？」

松「…？」

頭にはてなマークをいっぱい浮かべて俺のところ来た

宮「ここ座ろっか」

俺の足の間に座らせる

宮「さっき、トイレって言えたね。えらいよ？」

頭をわしゃわしゃすると

松「…ｲﾋﾋ/////」

顔を少し赤くさせて、笑う海斗

宮「明日、ママのところ行くからちゃんと伝えなきゃね？」

そう、明日はママの月命日。お墓参りに行く
その時のちゃんと伝えなきゃ行けない。

松「…！！！」

ママのところに行くって言ったら、顔をパッと上げて
下から見上げてくる。

宮「ママのところ行くよ。
　もちろん味噌バターコーンラーメンもたべるよ？」

海斗の中では、
ママのお墓参り＝味噌バターコーンラーメン
って方程式が成り立ってるんだけど

ママが大好きだった味噌バターコーンラーメン
海斗にとったら、ママとの最後のご飯は
味噌バターコーンラーメン。

3人でお出かけに来た時に初めてたべて、
美味しかったみたい。

でも、帰りに横断歩道を渡ってた俺らに
突っ込んできた車。それに気づいたママは
車に1番近い側にいた海斗を守って、…そのまま。
海斗は無傷。

何回も悔やんだ。パパなのに夫なのに
それ以前に男なのに守れなかったって。
でも、ママが意識を手放す前に、

♡「パパ、…あぃ、してる、…かい、と、、おねが、い…」

って。
それから始まった海斗と海斗との生活。
大変なことも多かったけど、それなりに充実してる。

それに、7回目の月命日のお墓参りの帰りに
海斗と寄ったラーメン屋さん。
海斗にどれがいい？って聞くと、直ぐに
味噌バターコーンラーメンを指した。
それから、月に1回だけの海斗のお楽しみになってる

お話が苦手な事も、ギターが好きな事も、
味噌バターコーンラーメンが好きなことも
全部、全部、海斗の個性。いい所。
これからもっと大変なことあるけど2人で乗り越えていこうね。