[d!]お願いやから追いかけてくんな！[男主]

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ゾムがきゅうにぶつかった俺に驚いて後ろを見たせいで全員の視線が集まる。


俺の事を不思議そうに見るチーノくんの視線を感じながらもどうしようかと迷っていれば、シッマの声が響く。

｢Aもこいつに出されたお茶には気を付けろよ！｣

ナイスシッマ！！！
心の中で全力で感謝する。


『めんつゆは勘弁な』


そうチーノくんに声を掛ければ、


｢やだなぁめんつゆなんて出しませんよ！｣

と返ってきたために

『シッマの話聞こえとったわ』

と言えば口を膨らませた。





_







｢Aさん、最初馴染めんくて拗ねた挙句倒れたって聞いたんですけどほんまですか？｣

『Aでええよ。_ってお前それ誰から聞いてん！』


俺の最初の悲劇のエピソードを誰かしらがまるで寂しがり屋の子供みたいな伝え方をしたらしい。
恐らくこの会話が出た時に離れたシッマかシャオちゃんか大先生。



｢コネさんとシャオさんに聞きましたけど…｣

『おいお前ら何逃げとんねん！！！！』


チーノくんが名を出すなり走り出したシッマにシャオちゃん。





『俺を寂しがり屋みたいに説明すんな！あれはお前らが悪かった、で終わった話やんけ！』

｢実際寂しがり屋やんお前｣

『何わろてんねんポメラニアンの癖に！』

｢あぁ！？やかましいねんうさぎの分際で｣

『誰がうさ__あ"』




ひたすら無言で逃げるシッマと煽りながら逃げるシャオちゃんを追いかけていれば、首根っこを掴まれた。

恐る恐る見上げれば、中々に怒ってそうなトントンが立っていた。



『と、トントン』

｢ここ食堂やねん。分かるか？｣


どうにか場を収めようとする俺よりもコンマ1秒早く返事をしたシャオちゃん。


｢分かってるわ｣

｢分かっとんやったらここで暴れんな！やかましいねん！お前ら書類追加な！！｣

『はぁ！？』

｢はぁ！？ ちゃうねん阿呆！｣



シャオちゃんのせいで書類増えたやんけ！！！！


大人しく正座で説教される男3人をチーノくんとショッピくんは爆笑しながら見ていたのだとか。

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