第36話 必要 ページ39
黄「Aっち...!?」
Aは隣の部屋へ突っ込んで行くと
砂埃に紛れて消えていった───
黄「え.....ほ、本当に振り回して...しかも一人で行っちゃった...?
ってポカンとしてる場合じゃないッスよ俺!!早くAっちの援護に行かな...」
はたと気付く。
自分の手持ちにある武器は苦無しかない
的にも当たらないのに むやみに投げてAを傷つけたらどうするのだろう
「助けるつもりで」なんて言って怪我を負わせたら意味が無い
何か武器になる物はないかと必死に考える
黄「...あ!そういえばあの時抜いた剣が.....?あれ?」
驚いたことに、先程まであったはずの剣は
跡形もなく消えている
黄「え、え...?なんで、さっきまであったはず...」
手持ちの武器も使えず、周りに置いてあった武器は無くなっていて使えない
半分パニックになりながらも辺りを探す
そんな中、聞こえてくるのは
何かが殴られているような鈍い音。
不気味な呻き声。
そんな音が更に不安を煽る
──その時、黄瀬の中で何かがプツン と切れる音がした
黄「...そういえば俺って、ずっとAっちに助けられてばっかッスよね。
ずっと着いてきたけど あの時も、あの時もそうッス。俺はなんの役にも立ててない。
それなのに俺、助けなきゃって必死になってパニクって.....
剣が無くなってる事にも気付いてなくて、Aっちには置いていかれて。
こんな役立たずな俺.....」
「必要なんスかね?」
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likk - 優太ぁぁぁぁぁぁぁぁ え?ツーか君はいったい何者 (2019年6月14日 18時) (レス) id: a124146768 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜月 | 作成日時:2016年1月27日 14時