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11 入学式 ページ13

昼休みになり生徒会室に
三人で立ち寄った


―――コンコン


『会長はいらっしゃいますか?』


真「どうぞー!」


中から会長の声が聞こえる
それを聞き達也が扉を開き中に入る


達「失礼します」


真「いらっしゃい」


中に入ると会長以外に
風紀委員長、後二人居た


真「遠慮しないで入って」


手招きしながら
笑顔を向ける会長


深「失礼します」


深々とお辞儀しながら
礼儀正しい深雪
周りを圧倒するその美しさは
一瞬生徒会の人々の動きを止めた


鈴「んんっ」


咳払いでその気息は壊れた
席に着き各々の昼ご飯を机に広げる


真「入学式で紹介しましたけど
念のため私の隣が会計の市原鈴音
通称りんちゃん」


鈴「私の事をそう呼ぶのは会長だけです」


真「その隣が知ってますよね
風紀委員長の渡辺摩利

それから書記の中条あずさ
通称あーちゃん」


あ「会長!お願いですからっ
下級生の前であーちゃんはやめてください!
私にも立場というものがあるんですっ」


真「もう一人副会長の服部君を加えた
メンバーが今期の生徒会役員です」


摩「私は違うがな」


深「渡辺先輩、そのお弁当は
ご自分でお作りになられたのですか?」


摩「そうだが、意外か?」


達「いえ、少しも…
普段から料理をしているかどうかは
その手を見れば分かります」


達也の目線の先には絆創膏が
張られた渡辺さんの指があった

何だかんだで本題に入らない話に
少し飽き飽きしていた


達「まあ、確かに…
血の繋がりがなければ
恋人にしたい、と」


話の流れと冗談で達也から出た言葉
びくりと肩を震わせると


達「勿論、冗談ですよ」


すっぱりと嘘と明かしてくれる達也
それが本心かは知らないが
安心してしまい達也を見る

意地の悪そうな笑みを一瞬
していたように見えたが
気のせいだと思うことにした


『意外においしい』


気を紛らわせるように
学校で用意されているご飯を食べる


達「冷めてしまいますよね
‥俺たちも食べましょうか」


真「そうね」


やっと話が終わり
皆でご飯を食べ始める


達「ついてる」


『ん、ああ』


俺の口の端に少しソースが付いていたのか
それを達也が指ですくい舐める
平然と行われるその行為に
司波家以外は驚いていた

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ミチルンルン(プロフ) - 更新楽しみに待ってます🥰 (1月3日 23時) (レス) @page20 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
空白 - 凄く面白かったです (2022年3月21日 1時) (レス) @page13 id: e38918ab99 (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - すっごくすっごく面白かったです!!更新停止って悲しすぎます!!更新してください!!頑張って!! (2020年9月20日 22時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
キラ(プロフ) - 初コメです!すっごく面白いです!!この作品好きです!!続き楽しみに待ってます! (2019年4月24日 19時) (レス) id: b207c7ff5b (このIDを非表示/違反報告)
こう(プロフ) - 雀さん» 頑張ります! (2019年3月1日 17時) (レス) id: b7d1d50ca0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こう | 作成日時:2018年12月19日 12時

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