謝れば許されるとでも？

Coward ページ7

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遠くから聞こえるアラーム音で目を覚ます

うっ……眩しい


目覚まし時計を雑に止めて、リビングに降りた


今日は、仕事があるから朝ごはん食べなきゃな

食パンを1枚取り出し、そのままイチゴジャムを塗る

それを咥えて、ﾓｸﾞﾓｸﾞと食べる


朝ごはんを簡単に済ませて、仕事に向かう準備を始める

ホントは、あの件以来、仕事に行くのも嫌になった

だって、同じ会社にそらるさんが居るんだもの

会社にいるときに、あの人を避けるのは、とてつもなく面倒くさい


むこうも俺のこと避けてくれたら、かなり楽になるのになぁ……

心の中で文句を言っている間に着替え終わったので、洗面所に向かった


ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬと水で顔を洗い、髪を梳く

髪のセットが出来たら、歯磨きをする

一連の流れが終わる頃には、家を出る時間になっていた


「……行ってきます」

返事が返ってこないのを承知の上で、そう呟き、家を出た




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「おはようございますー!!」

「A君おはよー」

そらるはまだ来ていなかった

そういや、アイツいっつも遅刻ギリギリだっけ？

小･中学生かよ、もうちょい早く来る努力をしろ


俺は早く仕事を終わらせて家に帰りたいので、さっそく今日の分の仕事を始めた

______俺が仕事を始めてから数分後、そらるが来た


「おはよーございまーす」という、独特の気怠い声での挨拶が聞こえる

一部が「おはよう」と返す中、俺は仕事に集中している風に装って無視した


ｶﾀｯ…ｶﾀｶﾀｯ……

静かな社内には、キーボードを打ち込む音だけが響く

与えられた仕事の半分が終わる頃、昼休憩になった


今日のお昼、どうしようかな

社員食堂でも良いけど、並ぶの面倒だし、そらるに話しかけられる可能性高くなるし……


外に食べに行くか

よし、いつものうどん屋に行こう

1人で行くのは嫌だったので、仲の良い同僚を1人、巻き添えとして連れていった


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