２４５Ｑ ページ8
Aside
「今日の試合に浸ってる時間はないわよ、あとそこパンツはいて。
さっき隣の試合も終わったわ、霧崎第一が圧勝よ」
パンツの件もそうだが、霧崎第一という名前がでてぴくりと眉があがった。
霧崎第一といえば、花宮さんがいるチームだ。
何か月か前に俺も来ないかとさそってもらった進学校。あと両親の母校。
誠凛と霧崎第一、次の試合で勝ったほうがＷＣに出場することができる。
皆が次の試合へ意気込んでいると、小金井先輩があとさ…と頬を書きながら気まずそうに笑った。
「２号、連れてきちゃった。てへっ」
「てへじゃねぇよ！！」
試合前に餌をあげたとき、すごく行きたそうな顔をしていたからつい連れてきてしまったらしい。
「ちゃんと控え室に隠してたんだけど…どっか行っちゃったみたい…」
「行っちゃったみたいじゃねぇーよ！！」
「ただの散歩だろ？」
「はっ、犬が去ぬ！？」
「だぁっとけ木吉 伊月！！」
「と、とにかく探しましょ！？」
騒がしくなった控え室に、今大事なことを叫ぶ。
みんな頷いて、控室を再度探す組と、中を探す組、外を探す組で別れて走り出した。
俺は黒子と他数名とで外を探す。
散らばったほうが効率がいいので、ばらばらになってそれぞれ動く。
黒子を一人にするとどこに行くかわからないから心配だけど…。こういうところも２号と黒子は似ているな。
どうか道路に出て危ない目に合ってないことを祈りならが、疲れた足を動かしくまなく探した。
「あれっ、A？」
しばらくすると、後ろから聞き覚えのある声が聞こえたので振り返る。
「涼、…太！？何してんだよっ！？」
「え！？なんでそんな怒ってるの！？落ち着いて！？」
目の前にいる幼馴染みの状況に思わず驚いてらしくもなく声を張る。
だ、だって涼太の背中には目を瞑って意識のないさっちゃんがいたから。
「桃っちのことスよね！？ちがうから、桃っちがただ黒子っちと黒子っちに似てるワンコ見て勝手に興奮して倒れただけだから！！そんで俺がおぶって帰ってるの！！」
「黒、子…あぁ、２号…。なるほどね、状況はわかったごめん」
素直に謝ると涼太は大きく息を吐いた。
黒子は２号を見つけたみたいでよかった。
それにさっちゃんも別に異常はないみたいで安心する。
「それにしても、今日はお疲れ様っス。熱い試合だったんじゃないスか？」
「ありがとう。見に来てたんだね」
まあね、と笑う涼太の金色の髪が風で揺れた。
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こたきんぐ(プロフ) - しゅるさん» だーすんごい嬉しい反応貰っちゃったへへ！！ありがとうございますっっこれからもたまに漂う幼馴染み臭を楽しんでもらえたらいいなって思います！ (2023年2月6日 19時) (
レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - あばーー！！かっこよすぎるよ！主くん！！幼馴染みのきーちゃんと似たような感情で、似たような台詞で、似たような場面で！！幼馴染み最高！！やばすぎる…！ (2023年2月5日 19時) (レス) @page49 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - にゃん太さん» ですよね！？マジで永遠に畑耕して牛達の世話してます笑笑 わ〜ほんとですか！！貴重だ〜！！ありがとうございます、マイペースですが頑張ります！！ (2023年2月5日 9時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - らぶさん» おお！？蘭推し嬉しいです！！蘭の心情もいずれ書こうと思ってますので…🤗ありがとうございます、頑張ります！ (2023年2月5日 8時) (レス) id: 3b9b192a4a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん太(プロフ) - 牧場物語が面白すぎるのまじでめっっちゃわかります！！！！実は初期の頃から読ませていただいていたりします。ず〜〜っと大好きな作品です！作者様のペースで頑張ってください！！！！ (2023年2月5日 6時) (レス) @page49 id: e8e9837ec5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2020年5月24日 10時
