七十八枚目 ページ32
Aside
そんな私たちに先ほどまで黙っていた赤司が口を挟んだ。
「灰崎、乱暴な言葉を使うな。次はペナルティをつけるぞ」
「はあ?…ッチ、うぜえな」
やはり灰崎でも赤司には逆らえないのか、大人しくぽいっと使ったタオルを私に投げ返した。
「Aっち、いつもあんなこと言われるんスか」
「息をするようにな。だから私も息を吐くように言い返してる」
「ひどいやつっス」
「あんたにも最初散々な言われようだったけど」
「ぐっ…今は違うでしょ…」
目をそらしいう黄瀬。調子のいいやつである。
私は黄瀬から離れ、死にそうな顔している黒子に近づいた。
「大丈夫?」
タオルとボトルを差し出し声をかけるとか細い声でお礼を言われた。
「ぁ、ありがとうございます…。…少し、聞いてもいいですか」
「うんなに」
「黄瀬君と仲いいですね、どうしてですか?」
「どうして、って…知らないよ。なりゆき」
「そうですか。…黄瀬君は僕のこと気に食わないみたいで、何か仲良くなるコツでもあるのかと」
「黒子もそういうの気にするんだ」
「少しくらいは」
ちょっと意外。
私は軽く笑って、なんでだろうねとだけ答える。
だって猫たちのことは言えないから。
「あいつ結構単純だしさ、すぐに仲良くなってうっとしいと思うくらいになるよ」
「それはそれでいやですね」
そういってやんなよ。
まあ早かったね、黄瀬が黒子を認めるの。
二軍の試合に二人で同伴して、その後からはもう黒子っち黒子っち状態である。
「ホラね、単純だった」
「ちょっと、いやだいぶ鬱陶しいですね」
だからそういってやるなって。
.
635人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こたきんぐ(プロフ) - 。さん» お返事遅くなりすみません!いいえ…完結ではありません…続きます…また近々ぼちぼちあげます(泣) ありがとうございます! (2022年11月7日 23時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白くてイッキ見しちゃいました!ちなみにこれは完結なんですか? (2022年10月30日 22時) (レス) @page36 id: 309377f64b (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - (名前)まいさん» ありがとうございます!ぼちぼちやってきます…!! (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
(名前)まい(プロフ) - 最高 (2021年8月14日 22時) (レス) id: ec16fd7069 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ぼた餅さん» ありがとうございます!お返事遅くなり申し訳ないです…。ほんと自分のペースになるんですが頑張らせていただきます! (2020年8月16日 17時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2020年5月23日 20時