04 不審者じゃないです ページ5
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一仕事終え、次のクライアントからの指示を待っている間少し気分転換でもと外に出る準備をする。
私は基本的に中で仕事をするから、こうやってたまに外に出ることは必要なのだ。まじで。
軽く化粧をして、元々動きやすい格好だったけれど、外に出ても恥ずかしくない程度の動きやすい格好に着替えた私は、スマホと財布、小さめのタオルが入った小さなリュックを背負って外に出た。
ふらりと立ち寄った、近くの大きな公園。
広い芝のスペースでは、子供たちがサッカーをして遊んでいた。ぼんやりとそんな風景を見ながら、近くにあった木製ベンチに座る。
視線は子供たちだが考えているのは仕事内容について。
そりゃもう頭から消し去ろうとしてもあっちのデザインの方がいいかな、こっちの配置がいいかななんて思い浮かんでくるもんだから、今この時間が気分転換になっているのか分からなくなってきた。
そんな仕事脳を持った私の元へ、コロコロとサッカーボールが転がってきた。
「…っは！私、拾う！」
なんともロボットのような口調になりながら、その場を立ち上がりボールを拾う。
ぼんやりしすぎて、足元に転がってくるまで今の状況が掴めなかった。しっかりしろよアラサー。
「ごめんなさーい！それわたしたちのですー！」
手に持ったサッカーボールを取りに来た可愛らしい女の子が、大きく手を振りながら走ってくる。
その後ろから、小走りの男の子三人と歩いてくる女の子が一人やってきた。
「はい、これ」
「ありがとうございます！」
「いいのいいのー。楽しそうだね、サッカー」
「はい！たのしいですよぉ！」
ニコリと笑って一番初めに走ってきた女の子にしゃがみこんでからボールを渡し、警戒心を抱かせないよう会話を進める。
まあ警戒心持ってなんぼのご時世ですが、やっぱ子供好きだし好かれたいじゃん。別に不審者じゃないです。
「お姉さんさ」
可愛いなぁとホワホワ頭の中で思っていると、こりゃまた可愛らしい顔した眼鏡をかけた少年が話しかけてくる。
今お姉さんって言ってくれたけど、正直おばさんでもいい年齢なんですよね。きっと彼らから見た私はおばさんでもいい歳なんですよね、27歳だし。…いやまだ若いぞ。
「さっきから僕達のこと見てたけど、どうして？」
にっこりと、効果音がつきそうな可愛らしい笑顔を浮かべながらも、どこか嘘くさい笑みを私に向けるメガネの少年。
あ、これ私不審者扱いされてる気がする。
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礼 - すっごく面白いです！続き楽しみに待ってます！ (2021年12月12日 8時) (
レス) @page38 id: 1125244af9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» 流れは一通り書いているのですがちゃんとした文字に起こすのがすごく手間取っていまして…、ぼちぼち頑張っていきたいです！ありがとうございます！ (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アイスあるさん» ありがとうございます！！返信遅くなってごめんなさい、マイペースですがぼちぼちやっていきます！ (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます！すごく面白かったです！ (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
アイスある - めっちゃ面白いです！更新頑張ってください！ (2020年5月27日 18時) (レス) id: 38b2fa8d4e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2019年9月6日 17時
