九枚 ページ11
Aside
桃井さんからの言葉に、思わず驚いてなんと返せばいいのかわからなくて言葉がとぎれとぎれになったが、まぁ私にしちゃ上出来だわ。
それにこんなちゃんとした会話したの、久しぶりだし。
…うん、やっぱり私にはこの子がさっきの先輩たちに言われるような子じゃないと思うな。
「山梨さんって、どうしていつもお布団被ってるの?」
「え"」
いきなり桃井さんが剛速球のストレート会話ボールを投げてきたものだから、私は思わず蛙をつぶしたような声が出た。
「あー、うーん、…お布団が、好きだから」
「そうなんだ!あったかそうだね」
ふわり、と笑う桃井さんからはいい人臭しかしないんだけど私だけ?
普通、それだけ?もっと何かあるんでしょ、なんていってもおかしくないのに可愛い笑顔を向けるだけって…。外見だけでなく中身も天使かぁ、そりゃ嫉妬されるわ。
とりあえずちょっと彼女のイメージがよすぎて、調子が狂うので、私から質問を繰り出す。
「桃井さんは、どうして朝早くこんなところにいるの?」
「私、バスケ部のマネージャーしてて…。外でいろいろしてる時、さっきの先輩たちが」
「え、まじか。こんな朝早くからかわいい女の子待ち伏せして、しかも仕事邪魔して?自分の言いたいこと言って…え凄いな。こんなことやる暇あるならもっといろんなことできるでしょ。
このことに時間を費やすほど自分の欲求を満たしたいことについては一周回って感心するわ」
「山梨さん辛辣ー」
クスクスと笑う桃井さんは、やっぱり可愛い。こんな私にも普通に接してくれるし、うん、いいマネージャーなんだろうな。
「なんか今年特に強いんだっけ」
「うん!皆本当に中学生かってくらい強いの!」
桃井さんは彼らのことを尊敬しているようで、私がその話題を振ると目が輝いていた。
いいなぁ。はやから青春送れてるじゃん。
でも、そんな人達に限って心に深ーい闇を持つようになるから、怖いんだよね。
.
ラッキーアイテム
革ベルト
593人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!!(好き) 少々お待ちをっ! (2020年5月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 続編おめでとうございます!!(お前は早すぎんだよ) (2020年5月21日 22時) (レス) id: 1be42be6d7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 暁月さん» ありがとうございます!そのお言葉嬉しい限りですうう!ほんとに更新遅いですが頑張ります! (2020年5月13日 15時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
暁月(プロフ) - 応援してます!(短くてすみません()) (2020年5月13日 14時) (レス) id: d0b41bf1bc (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 手越さん» リメイク前!?大昔から…!あの時は本当に…ちょっとお恥ずかしいwありがとうございます!ぼちぼちですが頑張っていきます! (2020年5月13日 14時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2019年7月20日 12時