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Aside
その後、コナン君と沖矢さんを連れた私は現場近くのマンホールを調べに行った。調べに行っている間、哀ちゃんと博士は『BOMB』という今回の事件に関与している可能性がある組織のことについて、もっと詳しく調べてもらっている。
「こうやって僕とAさんが一緒に行動しているのが安室さんにバレたら、怒られるでしょうね」
「だからなんで安室さんが出てくるんですか」
沖矢さんがコナン君を抱き上げ、早足で目的場所へ行っているとそんなことを言われたもんだから、思わず引きつった笑みが出てしまう。
そしてお目当ての場所についたので、開けられた痕跡がないかを見てみると、やはり違和感があり少しずれているように見えた。
「んー、このマンホールから逃げた可能性が高いね」
「工具を使って開けたわけだから、この中に捨てて逃げていかない限り、まだ犯人のもとにあるって考えていいかも。
そんでとりあえず目暮警部あたりに連絡を入れて、開けてもらおう。証拠が出てくるかもしれない」
「そうだね」
コナン君が警部に連絡を入れようと携帯を手に取ると、電話が鳴った。それはコナン君だけではなくて、私の携帯もなっていて。
私は降谷から、コナン君は哀ちゃんから。
お互い同時に電話を取る。
「はい」
『鑑識課の方から情報が入った。被害者を裂いた凶器だが、栃木の部屋にあったものではない。鑑識課がいうには、綺麗に切れすぎている…、犯人は医療系ではないかと』
「そっか。…、どう見てる?」
『…俺も、医療系が怪しいと思う。最初解体するのが得意な屠畜場のような職業かと思ったが、これは外科医の可能性が高いな』
「そうだね…。使われたのは、持ち運びしやすいメス、だと考えて…」
それから少し話して、降谷がまた何かわかったら連絡する、といって電話を切った。
医療系、そう考えれば結構絞られたと思う。時間がかかるかもしれないけれど、医者に一人一人その日のアリバイを聞いて行けば、怪しい人が浮き出てくるはず。
そのアリバイを聞くのは全部警察に任せてしまえば…、と考えているとコナン君が電話を終えて、私達の方へ顔を上げた。
「灰原が『BOMB』の情報のハッキングが成功したよ。
それと昨日、日本人中年女性の臓器が売られたっていう情報が出てきたんだって。
この事件との関連性が深くあると、確定して進めてもいいかもしれないってさ」
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こたきんぐ(プロフ) - ありばばさん» こちらこそ読んで頂きありがとうございます!!泣いてくれたんですね…少しでも心動かせたみたいでマジで嬉しいです!番外編の方もし未読でしたら、お暇の時にぜひ! (2022年8月12日 20時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ありばば - 良作をありがとうございます…!本当好きです、マジで、マジで!!一時はどうなるかとハラハラハラハラしてました泣きました。もっかい見ます (2022年8月11日 11時) (レス) @page47 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - \(^o^)/さん» もったいないお言葉です…。ありがとうございます!笑 (2022年1月23日 2時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
\(^o^)/ - 神作品とはこのこと、、、!!!679を680にしてやったぜ! (2022年1月19日 23時) (レス) @page47 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 眠夢_さん» ええありがとうございますー!!笑笑 その水拭いて差し上げたい…( ˘ω˘ ) 少しでも心動かせたようでよかったです笑笑 (2021年10月4日 15時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2019年4月5日 11時