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Aside
「それで、どうやって穴を見つけたの?」
一旦毛利探偵事務所へ行くことにして、監視官を付けた私は歩きながら二人にどうやって私が無罪の証拠を集めたのかを聞く。
その内容は、私が署で聞いた内容と似たようなものだった。
コナン君があれれー、っと被害者の部屋の窓で糸を見つけ、降谷さんが変ですね、と鍵穴の中に何か詰まるものを見つける。
それからというもの、いろんな矛盾点をたたき出し、私を犯人と決めつけるのは早いと証言したんだと。
「私を信じてあれこれ調べてくれてほんとマジ感謝」
「いいよ、Aさんはやってないってわかってたし」
ね、安室さん。なんてコナン君が降谷に振ると、降谷はそうですねといつもの安室スマイルで返した。
「…わかっていたでしょうけれど、公安は貴方を見放してましたよ」
「うんわかってた」
「完全に容疑者から外れたら、多少ペナルティーを課しはするが、公安に戻ってこい、とのことです」
ちらりと後ろをみて、少し離れたところで私を監視している監視官を確認する。
完全に、か。
これは真犯人を見つけるしかないみたいだ。
「別に公安クビになってもいいんだけどなぁ」
「そうなれば、公安は貴方を一生監視し続けますね、あはは」
キラキラな笑顔でそういうが、文字通りきっと一生私を監視し続ける気だろう。
なんせあの、公安だ。こわ、恐ろし。
私もあはは、と死んだ顔で笑っていると毛利探偵事務所が見えた。
すると、毛利探偵事務所の一階部分にある私の副業先のポアロ前で、蘭ちゃんや毛利さんだけではなく園子ちゃんに博士、少年探偵団の皆に梓さん、店長までもが心配そうな顔をして、上や下、右や左をきょろきょろと見渡していた。
「あっ!戻ってきた!!」
私達に気付いた園子ちゃんは大きな声を出し私達に指をさす。
その声に気付いた周りの人は私を確認したかと思うとわらわらと寄ってくる。
いや、その中の数人は私に突撃して来た。
突撃…は言い方が悪いな。
とても暖かいハグを勢いよくお見舞いしてくれた。
「Aさんっ!!」
足元で固まって私を包むのは少年探偵団。
普通に私を包むのは、梓さんに蘭ちゃん、園子ちゃん。
皆私の名前をよんで、ギューッと私を抱きしめてはしばらく離してくれなかった。
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こたきんぐ(プロフ) - ありばばさん» こちらこそ読んで頂きありがとうございます!!泣いてくれたんですね…少しでも心動かせたみたいでマジで嬉しいです!番外編の方もし未読でしたら、お暇の時にぜひ! (2022年8月12日 20時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ありばば - 良作をありがとうございます…!本当好きです、マジで、マジで!!一時はどうなるかとハラハラハラハラしてました泣きました。もっかい見ます (2022年8月11日 11時) (レス) @page47 id: c9b27d8eb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - \(^o^)/さん» もったいないお言葉です…。ありがとうございます!笑 (2022年1月23日 2時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
\(^o^)/ - 神作品とはこのこと、、、!!!679を680にしてやったぜ! (2022年1月19日 23時) (レス) @page47 id: 111ab3751f (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 眠夢_さん» ええありがとうございますー!!笑笑 その水拭いて差し上げたい…( ˘ω˘ ) 少しでも心動かせたようでよかったです笑笑 (2021年10月4日 15時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2019年4月5日 11時