黄瀬涼太の幼馴染みだからと言って、同じ高校に行くとは限らない。Fifth【黒子のバスケ】

１９８Ｑ ページ10

Aside



それから監督の家での勉強会が、テストの日まで続く。

しかし、やっぱり国語がどうしても目標点にまで行かない。全然伸びない。

別に黒子の教え方が悪いわけじゃない、とってもわかりやすい。けど多分火神の脳の中で国語という存在を全否定しているんだろうな。




「国語は捨てる！」

「え！！」




監督はマークシートだし…適当に埋めてもどうにかなるだろうという。

そしてテスト当日、俺はまぁまぁな感じで終わった。


テストの時の火神は、なんだかんだ言って黒子から貸してもらったころころ鉛筆をずっと転がしていて…。

大丈夫かなぁ。



テストの結果は翌日返ってきた。
俺は恥ずかしながら今回も一位。


火神は…、とドキドキしながら火神に結果を見せてもらうと




「…は、九十、位？」

「緑間が怖い」




そんなに上がるとは思わなかった。

あの鉛筆…凄い。神に愛されてる…。


その後先輩たちに火神の結果を見せると、俺と同様、めちゃくちゃ驚いていて。


とりあえず俺は、個チャでずっと話していた緑間にありがとう助かったよ…と送っておいた。

緑間君は何がだ？と聞いてきたので、今回の件を話すと、人事を尽くせばそんなもの…だとかなんとか言ってました。




「火神よく頑張ったね、ほとんど鉛筆の力だけど」

「…なんか緑間に負けた気がして…悔しい…」

「まぁまぁ。アイス、奢ってやるから」

「長崎ぃ…お前やっぱいい奴だな…」




はいはい、と疲れ切っている火神の肩に手を置き慰める。


これで、テストの脅威からは逃れることができた。


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