２２９Ｑ ページ41
Aside
「あ、だーっくそっ！！」
「うるさいんだけどさっきから」
「なにしてんの？」
「左手の練習だってー」
部活帰りにカフェレストランのマストへ一年生だけで食べに来ていた。
火神は左手を使うことに慣らしたいらしく、ブロッコリーを左手で握った箸で掴むも落とすばかり。
俺は普通にいちごチョコパフェを頼み頬張っている。
「ところで明日どーする？せっかくの貴重な休日だぜー」
「まーキホン主に…寝るだろ」
「うーん…」
「あ、あのさ！これ、出てみねー？」
そう言ってとあるチラシを出したのは降旗。
それはストバスのチラシで、結局バスケかと意見が飛んでくる。
チームは五人だよね。
「どこ？あーまぁ電車で三十分ぐらいか」
「エントリー今から間に合うの？」
「当日参加オーケーだって」
「てか人数六人じゃん」
「あぁ、それなら俺実は明日用事あるから丁度いいや」
「長崎まじ？」
まじまじー、と大きないちごをパクンと一口で食べ切る。
そんな俺を黒子がじっとみていて、一口くださいとねだってきたので抵抗なくスプーンを渡した。
すると一口だけではなくもう一口食べてから俺に返すもんだから、お腹すいてたんだねぇと言えば、なんとも言えない顔でため息をついてきた。
ひどくない？
その後明日のストバスに出ることが決まった皆と別れ、帰り道が一緒の黒子と途中まで歩く。
「ストバス、ほんとは出たかったんじゃないんですか」
「え？そりゃー出たかったけど用事あったし」
すっかり暗くなった街道を二人歩いていると、黒子がそう口を開いた。
「そうですか。長崎君は昔から身を引くのが大好きな人なので、わざとかと」
「身を引くのが大好きって…俺結構強欲だよ？」
「どの口が言ってんのやら。さっきのパフェだってお腹すいてたんだねー、なんて言われて逆に喧嘩売ってんのかと思いました」
「ご、ごめん」
そんなに怒るところだったか。とりあえず機嫌を損ねてしまったみたいなので謝る。
「まあ、用事が終わったら見に行くよ」
「…早くその用事とやらを終わらせれるといいですね」
その言葉を最後に、俺たちは別れた。
さて、早く帰って母さんからでも明日の用事を貰ってくるとしようかな。
.
ラッキーアイテム
長崎君の枕
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こたきんぐ(プロフ) - Lawさん» ありがとうございます！お待たせしました…、がんばりますっ (2020年5月24日 10時) (
レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
Law - とても面白いです！続きが気になります！頑張ってください！ (2020年5月13日 0時) (レス) id: 6c5845ecc3 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れすれさん» ううありがとうございます……続編までしばしお待ちください…！！頑張ります！！！ (2020年3月11日 9時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
れすれ(プロフ) - とても面白いです！！もう何回も読み直してます！応援してます。頑張ってください！！！！ (2020年2月24日 9時) (レス) id: de6337fd23 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» ありがとうございます！出来るといいな…。手作りいいですねぇ、私も手作り食べたいです！多めに買うのあるあるですねw続編は少々お待ちをっ！ (2020年2月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年11月2日 20時
