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Aside
「私醤油ラーメンにしよー」
「僕もー!」
「じゃあ私は塩ラーメンにしようかな。お父さんは?」
「俺はみそとチャーハン大盛ー」
私達は品が決まればお店の人を呼び、注文し、一息つく。
私は出されたお冷に手を伸ばし、中の氷をからんと音を鳴らして冷たい水を口に含んだ。
お冷ってなんか落ち着くんだよね、なんでだろ。私だけかこれ。
「Aさん、最近忙しそうだったけど、何かあったんですか?」
「んー?忙しそうに見えた?…そうだな、ちょっと最近疲れがたまってきたなぁ」
「ええっ、ちゃんと休んでくださいよ!?」
蘭ちゃんの言葉に、私は頷きありがとうと笑みを浮かべて言う。
休みたいよ、でも上がなかなか許してくれないんだよ。そしてやっとゲットできた二連休。あと一日しかないけど。
ほんと、ブラックだ。たまに私だけブラックじゃんって思うときあるくらいブラック。
「Aさん、てきぱきとポアロの仕事こなしてて、ほんとかっこいいですよね」
「えー、そう?照れちゃうなあは」
手を頭に置き照れていると、コナン君がお冷を飲みながらジト―ッとした目で見つめてくる。
そんなコナン君に、なによぅ、と口をとがらせてみるもののやっぱり年齢考えろた方がいい私。
けど、けどねお茶目精神ってのはいつまでも根強く生き残っているもんだから、直しようにも直せないの。不思議だね。
「お待たせしましたー」
店員さんがもってきたのは、醤油ラーメン二つ。
次に味噌ラーメンとチャーハン、最後に蘭ちゃんの塩ラーメンが運ばれてきた。
「うわぁ、美味しそう!」
四人でぱちんと手を合わせて、いただきます、ときちんと挨拶してから割りばしを割り、ラーメンをすする。
その時私の割りばしだけ綺麗に割れなくて、ごっつバランスの悪いお箸になったことについては、もう何も言うまい。
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さち - おもしろくて続きが気になります。よろしくお願いします。 (2019年4月6日 16時) (レス) id: a3a6f8d111 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなさん» はじめまして!ありがとうございます(/ω\)私生活に落ち着きがもう少しでできるので、がんばって、更新します! (2019年3月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして!一気に全部読んでしまいました!とてもドストライクなお話で素敵すぎて大好きです!!更新とても大変なことだとは思いますがこれからも応援しています♪ (2019年3月15日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れさん» ありがとうございますっ!近いうちに更新させていただきます!頑張ります! (2019年2月12日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
れ - 全部一気にみちゃいましたら!凄いおもしろいです!待ってます、つぎの更新! (2019年1月20日 19時) (レス) id: de813ae323 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年9月8日 14時