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161億 ページ22

Aside



「ごちそうさまでした!」




お腹いっぱーい、と満足している子供達に、お粗末様―と綺麗になったお皿を下げながら答える。

そんな純粋な子供たちに交じって、私のことを注意深く見つめてくるコナン君。

哀ちゃんも最初の方は私のことをじっと見てきたが、今は食後の珈琲をたしなんでいる。




「じゃあお代はこっちもちだからね」

「うん!あ、Aさん、ちょっと話したいことがあるんだけど」

「コナン君、ごめんね私は今仕事中だから…」

「じゃあ仕事終わるまで上で待ってるね!」




こんにゃろ…と内心思いつつもわかったよと頷く。


その後私は降谷に軽く慰められつつ、変なことを言うなよとくぎを打たれながら、お仕事お仕事―。

いつ私は選択肢を間違えた…。
…うん、結構前から間違えてたかもね。


仕事が終わり、私はもう一度降谷にくぎを打たれて外にでる。

するともうそこにはコナン君の姿が。




「Aさん、公園行こうよ」

「名探偵さんのおっしゃるままに」




手を胸にあて、まるで執事のように頭をさげる。

するとコナン君は、ほら早くと私の手を引き、近くの公園へ。おいスルーか。


公園にいくまでずっと手をにぎられていて、その手はなんだか…、震えているように感じて。

コナン君は、公園のベンチに座るまで、私の手を握り、ずっと口を閉ざしたままだった。




「…Aさん」

「うん」




やっと開いた口から出たのは、私の名前。

コナン君は私と目を合わせてくれない。




「…Aさんは、黒なの、白なの」




敵か味方か。

彼はどうしてそんなに敵味方をハッキリさせたいんだ、多少あやふやだっていいじゃない。
今の、年齢なら。




「コナン君は、どうしてそんなことを聞くの?」

「そんなの、この前のことに決まってるじゃん。

…Aさん、あの時拳銃隠したよね、それにキッドとも手を組んでいるように見えたし。あと高木刑事からの証言とか、今までの言動、全て、怪しいんだ。

Aさんは黒か白かわからない…ほんとグレーなんだ」

「それでいいんじゃないかな」

「よくないよっ!」




よくない…、ともう一度言葉を吐いてコナン君は自分の手をひざ元でぎゅっと握る。


…どこまで話そうかな。


.

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さち - おもしろくて続きが気になります。よろしくお願いします。 (2019年4月6日 16時) (レス) id: a3a6f8d111 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなさん» はじめまして!ありがとうございます(/ω\)私生活に落ち着きがもう少しでできるので、がんばって、更新します! (2019年3月15日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - はじめまして!一気に全部読んでしまいました!とてもドストライクなお話で素敵すぎて大好きです!!更新とても大変なことだとは思いますがこれからも応援しています♪ (2019年3月15日 12時) (レス) id: 43ab538aea (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - れさん» ありがとうございますっ!近いうちに更新させていただきます!頑張ります! (2019年2月12日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
- 全部一気にみちゃいましたら!凄いおもしろいです!待ってます、つぎの更新! (2019年1月20日 19時) (レス) id: de813ae323 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年9月8日 14時

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