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176Q ページ37

Aside



「やあ緑間君、お久しぶりー」

「長崎…、お前は、何故こんな高校に入った」

「!…何故、って君の言う通り、いやおは朝占いの言う通りにしただけさ。

覚えてる?『たまには親の言葉に耳を傾けろ』ってやつ」




ニコッと笑いかけると、緑間君は黒子から受け取ったぬいぐるみをぎゅっと握りしめた。

彼は、俺の今の結果が気に入らなかったのだろうか。


けど俺は今の結果で満足している。誠凛に来て、満足している。




「緑間君、俺勝つよ。俺達が、リベンジさせてもらうから」

「ふっ、勝手にしろ」





緑間君はぬいぐるみを持っていない方の手で俺の頭を、ぶっきらぼうな顔でポンッと撫でた。

なんだか懐かしい気分になって、思わずうるっとする。

そんな中、キミってあれっしょ!?と馴れ馴れしく俺の肩を組んできた秀徳高校の人がいた。




「長崎Aくんでしょー!うちの真ちゃんがたまに珍しーっく名前出すんだよー!」

「黙れ高尾」

「へぇ、それは凄く嬉しいな」




えへへ、と笑うと緑間君うっ、と唸ったかと思うと高尾くんをシバいて、向こうの先輩方に呼ばれた。




「…黒子、見ておけ。お前の考えがどれだけ甘ったるいか、教えてやろう。

それと長崎、俺はお前のこと嫌いではないが、どうやら選択肢を間違えたようだな」



緑間君は俺に背を向けそう言った。

彼は、その言葉をどんな気持ちで言ったんだろうか。


失望?幻滅?落胆?拍子抜け?


どんな気持ちだって構わない。


俺は、俺達は、君たちには負けない。

俺は決めた、キセキの世代にこのチームで勝つんだと。




「…長崎って、緑間と仲良かったのか?」

「そりゃあ仲良かったよ。どうして?」

「いや、なんか、…なんでもねー」





火神のあやふやな言葉に首をかしげながらつつも、俺はアップをとりに行った。

.

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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年8月3日 13時

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