174Q ページ35
Aside
黒子が、最初から試合に出たいと監督に申し出た。
本当は俺がスターターだったのだが、俺はそれを了承し、黒子に譲った。
やはりお父さんの身長はとても高く、火神が高さで負け、そして最初に点を入れたのは新協学園だった。
しかしこっちもやられるだけじゃすませない。
火神は水戸部さんから特別練習を受けていて、自分より大きい体の選手に自分のプレーをさせない技を身につけていた。
だからお父さんは自分のプレーをできていなくて、さっきから全然点数が入らない。
俺は自分が知らないうちにふっと鼻で笑っていたようで、隣にいる監督にあははと乾いた笑みを零されていた。
黒子もお父さんを見返すかのようにミスディレクションを活用し、お父さん達をびっくりさせていて、本当にざまぁというかなんというか。
第一Qは十五点差で終わった。勿論俺達の方が上だ。
「長崎君、第二Qから黒子君と交代よ!さっきからずっとそわそわしてて、落ち着きないんだから」
「うっ…お恥ずかしい…」
「ずっと居残り練習してきたんでしょ、その成果、見せてもらうわよ!」
「!…はい」
監督に背中を押され、俺はコートに出る。頑張らなくちゃ。
第二Qから相手の選手はより一層やる気を出してきた。
なんか練習嫌だ!っていう声が聞こえてきたけど、多分監督に何か言われたんだろう。
こちとら負けたら全裸にならなくちゃいけないからね、無理だからね。
「こンな女顔に負ケない!!」
「…それ、俺のこと言ってる?」
どこまでこのお父さんは喧嘩を売ってくるつもりなのだろうか。
火神はそれを聞いて軽く吹いてるし、お父さんはハぁ?という顔で見てくる。
俺はとりあえずにこっと笑って、お父さんの目をジッと見て構える。
「俺、これでも大人になったんだけどっ?」
「っぐ!!」
お父さんが持っているボールを力任せに叩き落し、そのボールはお父さんの頭くらいまではじき上がった。
俺はそれを見て、にぃっと笑ってそのボールをとる。
「なめんなよ」
荒々しい言葉と同時に、ボールを相手のゴールに放つ。
俺の位置からゴールまでは大分遠い、正直自分たちのゴールの方が近い位置だろう。
けれどイチかバチかで放ってみると、なんと綺麗に入ったので静かにテンションが上がる。
「うおおお!!長崎ナイス!!」
「ありがとうございます」
視線はお父さんで、先輩の言葉に返事を返した。
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時