173Q ページ34
Aside
I・H予選第一戦目、黒子が名付けたセネガル人の留学生『お父さん』がいる新協学園と戦う。
俺達は戦うコートに向かったのだが、相手のチームにはお父さんの姿は見えなかった。
しかしお父さんは遅れて、しかも身長が高すぎて扉の上部分に頭をぶつけながらやってきた。
「何やってんだ早く来い!」
「すみませんー遅れましたー」
間延びしていて、なんともなめきったような声。
なんかなぁ、と心の中で思っていると、日向先輩が相手方のチームの人に海常に勝ったのまじ?と聞かれていたので、そちらに耳を傾ける。
「いや…練習試合でっスけど」
「…なんだー思ったよか大したことないんだ」
「カイジョー?」
「『キセキの世代』が入ったとこ!教えたろ!」
思わず、眉がピクリと上に上がる。
「キセキノセダイ…負け…?キセキノセダイに勝ツため呼バれタのに。ソんなガッカリダよ、
弱くて…」
あぁ、抑えなきゃ。
と拳をぎゅっと握り笑みを浮かべていると、黒子がお父さんにぶつかった。
多分、わざとだろう。お父さんは黒子の存在に気付いていなくて、黒子のことを子供だと言い出した。
そしてあんな子供がいるチームに負けるなんて、とキセキの世代をまたバカにしだす。
「正直…色々イラっときました」
「何気に負けず嫌いなトコあるよなオマエ。んじゃまぁ…子供を怒らせるとけっこー怖いってコト、
お父さん達に教えてやるか!」
バッと二人はユニフォームに着替える。
そりゃあ怒るよね、子ども扱いされた上に、キセキをバカにされるなんて。
俺も、結構怒ってる。
「長崎?長崎?なんでそんな指ならせるの?ポキポキいってて超怖い」
「ええ?なんでだろー、あははは」
「その笑い声もこわい!」
あはははーっと笑顔を続け、降旗に言葉を返す。
俺はこのI・Hまで、ずっと頑張って練習してきた。中学の頃のように、頑張って、頑張って。
ここで、終わらせるわけにはいけない。
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時