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168Q ページ29

Aside



「…もしかして、黒子っちとの会話、見てたんスか?」

「うん、隠れて見てた」




俺の言葉に涼太は呆れたような笑みを浮かべた。

涼太にそんな顔されるとどうしてもイラっとくる。




「A、背、伸びたっスね」

「うん、涼太もね」




久しぶりに、涼太とちゃんと話す。

家は隣だけど、こいつは神奈川に行っているから。それに、俺もどことなくコイツを避けていたところもあったのかもしれない。




「強くなったっスね」

「うん、涼太も」

「…いい仲間持ったスね」

「うん、涼太も」

「それしか言わないなぁ!?」




ついに涼太にツッコまれ、俺はからからと笑う。

懐かしい、そう思うのは俺だけじゃないだろう。




「俺、笠松さんと握手しちゃった」

「俺なんか毎日シバかれてるスよ…」

「だろうね」

「だろうねってヒドッ」




そんな他愛のない話でも、なんだか噛みしめたくて。

やっぱり、認めたくないけど幼馴染みって言うポジションは、大切なのかもしれない。




「…黒子っちも、強くなってて、俺…」

「そうだね、黒子も俺も変わったよ。勿論涼太も。
俺と黒子には誠凛で新しい仲間ができた。涼太も新しく、海常で仲間ができた。俺の代わりにシャキッとしろって喝を入れてくれる先輩も」




にっこりと笑って、悲しそうに笑う涼太を見つめる。

涼太も、あの楽しかった皆との中学時代を思い出しているのだろうか。




「俺、Aのこと大事っス。俺を助けてくれたからってのもあるけど、幼馴染みだし」

「…なんかいきなりキモイよ?」

「そういうところは相変わらず酷いっスけどねっ!」




でも、と何か続けようとしたが涼太は首を横に振り、本来続ける言葉は言わないで違う言葉を付け足した。




「次は、負けないっスから」

「次も、負けないから」




俺と涼太は同じタイミングで背中を向けて、お互いが帰るチームの元へ行った。



俺を見つけた監督は黒子を逆エビ固めをしていたのだが、瞬時に開放し、次は俺を逆エビ固めで殺しにかかってきた。


素直な感想を言うと、本当に死ぬかと思った。



.

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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年8月3日 13時

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