167Q ページ28
Aside
俺が思い当たるバスケットコートに行くと、その近くのベンチに黒子はいた。
いや正確に言うと、そのベンチに座る涼太と一緒にいた。
俺は彼ら二人にバレないよう、木陰に隠れしゃがみこんで様子を見ることに。
会話は聞こえないけど、なんだか暗いのはわかる。
そんな中、飛び込んできたのは火神だった。
火神はけが人に黒子の頭をしばき、多分迎えに来たんだなぁと悟る。
あ、黒子が探されてるってことは俺もか。やばい、監督に殺される。
俺は一人冷や汗をかいていると、バスケットコートから荒い輩口調の怒鳴り声が聞こえた。
何でも、まだ使っている人がいるのに、その人たちからバスケットコートを横取りしようとしているらしい。
何というか、こういうの黒子見逃せないからツッコんでいきそうだなぁ、と思っている間にもうツッコんでいた。
「どう見ても卑怯です」
「アッツ…!?」
バスケットボールを人差し指でぎゅんぎゅん回して、輩の鼻にあてる黒子はなかなか怒っているみたいだ。
思わず何やってるの!?と飛び出しかけたが、今は涼太も火神もいるし様子見を続けることにした。
…いや、この二人に任せていいのか?
二人はため息をつきつつも黒子の元へ行き、輩達をバスケで蹴散らしていた。
瞬殺だ、というかキセキの世代とキセキの世代に近い者を敵に回す時点で勝負はもう決まっていたものか。
「オマエは何考えてんだ!!あのまま喧嘩になってたら勝てるつもりだったのかよ!」
「いや、100%ボコボコにされてました。みてください力こぶ」
「テメッ…」
涼太は、心配からはじまった二人の口喧嘩をみて、悲しそうに口元を上げた。
…わかったか、涼太。
「じゃっ、俺はそろそろ行くっスわ」
「!」
「最後に黒子っちと一緒にプレーもできたしね!」
涼太は火神を認めたのか、火神っちと呼びながら二人から離れた。
俺は、二人から姿が見えなくなるくらい離れた涼太に話しかける。
「涼太」
「…A?」
後ろから話しかけたからか、涼太は目を見開き驚いていた。
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時