165Q ページ26
Aside
「負け…たんスか?」
そう呟いて、俺の目立つ幼馴染みは涙を流した。
そんな涼太を見て、俺は喝を入れようとしたが、代わりに入れてくれる人はもう存在しているようで。
「っのボケメソメソしてんじゃねーよ!」
「いでっ」
「つーか今まで負けたことねーって方がナメてんだよ!!シバくぞ!!
そのスッカスカの辞書にちゃんと『リベンジ』って単語追加しとけ!!」
…涼太が、いい先輩に巡り合えてよかった。
それに、俺は嬉しい。
勝てたことに関しては勿論だけど、今回の試合、涼太は本気でやってくれた。
絶対どこかで楽しいと思ってくれた。
…昔のように。
整列もし終わり、俺等が帰るとき、その場に涼太はいなかった。
なんでも合わせる顔がないんだって。なら別に無理に会いに行こうとも思わないし。
「あ、おい、長崎クン」
「っ?はい。」
挨拶が終わり、皆で帰ろうとなった時。
笠松さんが俺を呼び止めた。
「…今さっき黄瀬から聞いたんだけど、幼馴染みってマジか?」
「…はい、そうです。…その、笠松さん。涼太の事、よろしくお願いしますね。」
「あぁ、それは任せてくれ。」
「あと俺…笠松さんのことバスケ始めたころからずっと凄いなって思ってて…、尊敬してまして…。一緒にバスケできて嬉しかったです。」
首に右手を置き、俺は少し恥ずかしそうに笑ってそう告げる。
だ、だってちょっと恥ずかしいから。
「!っはは、そりゃ光栄だな。…また、やろう。」
「っはい!」
笠松さんに握手を求められたので、その握手を快く握る。
どうしようまじでこの人イケメンだよ…、涼太と比にならない…。
俺がえへへっ、と珍しくにやけながら誠凛のもとに帰ると、まず黒子に横腹をつつかれ、監督に肩をかなり強めにシバかれ、日向先輩にはカバンを腰にぶつけられた。
そこまで酷い顔をしていたのか俺。
「まずは黒子君の診断行くわよ!」
監督の言葉で、俺達は近くの病院へ向かう。
診断の結果は、まあ大丈夫だと。
もし大丈夫じゃなかったら個人的に涼太殴ってたわ。
.
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時