163Q ページ24
Aside
第一Qと第二Qのインターバルでは、黒子と火神の連係について話し合った。
まあ今その結果で黒子が涼太のマークについてるんだけど…、あ、俺は笠松さんのマークについてます。
いい動きするんだよなぁ、笠松さん。
黒子が涼太について、さっき話し合った通り、黒子と火神の連係プレーを見せる。
これで順調にいくと、思った時。
涼太の振りかぶった肘が、黒子の頭に当たった。
…なんだか中学の時、双子の片方に前も黒子やられてたね…。
じゃない、なにやってんだ。
「黒子大丈夫!?」
「大丈夫です、まだまだ試合はここからで…しょう…」
「黒子ォー!!」
パタリ、と倒れそうになった黒子を俺は受け止める。
血も出てるし…これは今のところ、試合には出れないな。
一度試合は止められ、黒子をベンチに運ぶ。
「黄瀬君に返されるから火神君OF禁止!DFに専念して。全神経注いで黄瀬君の得点を少しでも抑えて!長崎君もさっきまでいい感じだったから、とりあえずそのまま!点数獲れるならとって。」
「そんな…それで大丈夫なんで…すか?」
「大丈夫だって、ちっとは信じろ!」
「でも…」
「大丈夫だっつってんだろダァホ!たまにはちゃんと先輩の言うこと聞けや殺すぞ!」
火神が日向先輩の言葉に反論しようとするが、日向先輩は笑顔で物騒な言葉でその反論を跳ね返す。
日向先輩ってこんなキャラだっけ。すごく輩臭がすごい。
黒子がいなくなったコートでも、俺はきっちり自分の仕事をやった。
日向先輩もクラッチタイムっていうのに入って、どんどんシュートを決める。
そして、ゴール手前にいる俺に、ボールが渡った。
そんな前に現れるのは、やっかいな幼馴染み。
「…なんか、久しぶりっスね。」
「そうだね、涼太。」
俺はいつもの得意技、『実渕玲央』さんの技なんだけど、ファールを相手に取らせながら同時に点を決めるというシュートの体制になる。
「入れさせないっスよ!」
「…忘れたの?」
ピーッと笛が鳴り、涼太にファールを取らす。
こいつは俺の得意技を普通に忘れていたようだ。
「だぁあああ!!忘れてた!Aの、これ!」
「涼太もやろうとしたら、出来るのに。」
皮肉を言いつつ、俺は一度下がる。
そういえば、涼太は中学の時から、俺の動きだけはマネしなかったな。
理由は、本人以外わからないことだけれど。
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時