142Q ページ3
Aside
「…冗談、ですよね。」
黒子の言葉に、なんとか返事をしようと口を開けると、ドアの方から俺の名前を大きく呼ぶ声がした。
「あーっ!Aじゃねーか!お前誠凛に来たのかよ言えよ!気づかなかったわ!!つか頭いいAが何で誠凛きてんの!?」
「あはは、ごめん。」
そこには中学の仲のいい男友達がいて、黒子の存在を確認していないのか、俺の方へ寄って背中をバシバシと叩いた。
それを合図かと思うくらいいいタイミングで、クラスの人達がぞろぞろと入ってきて、教室が一気に騒がしくなった。
隣の黒子を見ると、もう小説を読んでいて俺は何に安心したのかため息を静かにつく。
それからさっき話しかけてきた友人と、初めて喋る子と友達になったりしていると、HRが始まった。
まあ初めだから授業はなくて、ほとんど学活…HRばかり。
班活動とか、なんか絆を深めようみたいな。やはり黒子は影が薄いので、発言したら皆に驚かれてたな。
…それに火神大我君、だっけ。
あの子絶対バスケやってる。体格がそうだし。
クラスメイトだし、ほどほどに仲良くしておこうか。
なんて考えつつ、時間はあっという間に過ぎ放課後。
皆は仮入部した部活にゾロゾロと向かって行った。
友達も次々と挨拶をして別れていく。
そんなことを繰り返していると、いつの間にか教室には先生もいなくて、一人になった。
「…俺も帰ろ。」
「そうはさせません。」
「だから怖いってー。」
一人かと思ったら黒子もいた。
やはりまだ慣れていないから、ちょっと、いやかなりビックリする。
「長崎君、嘘ですよね。貴方がバスケやめるなんて。」
「…本当だよ黒子。俺バスケやめるんだ。」
もう、失うのは嫌なんだよね、俺。
大好きなものに裏切られるのは、嫌なんだ。
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京香 - 面白いです (3月15日 18時) (レス) @page3 id: 5d3db323b9 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 沙也加さん» た、確かに!?長崎君の顔の広さを表現したすぎてうっかりしてました…ありがとうございます!!これは気になる!!お恥ずかしい! (2021年12月27日 0時) (レス) id: 3277e9d770 (このIDを非表示/違反報告)
沙也加(プロフ) - 169Qで「仲の良いラグビー部の二つ上の先輩を見つけた」という言葉なのですが、誠凛高校は、創立2年なので、2年生までしかいません。細かくてすみません。気になってしまって(^_^;) (2021年12月26日 22時) (レス) @page30 id: 20667333f4 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - 141話の「心臓が死にそう」は「心臓が止まりそう」では? (2019年2月15日 10時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - はなにゃーさん» え、そんなこと言われたら嬉しすぎますよっ!?ありがとうございます、これからも頑張らせていただきます!! (2018年10月28日 20時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年8月3日 13時