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Aside
今の私は、探偵でも公安でもないので沖矢さんの首元はノータッチで行くことにした。
というか耐えた。
「沖矢さんっていくつなんですか？」
「…二十七です」
「何かお仕事でも？」
「いえ、大学に通ってまして」
「へえ、そうなんですね」
たわいのない話をしながら私達は家路につく。
今さっき会った男の人に自分の家を教える訳にも行かないので、家が通り道だからと言って沖矢さんの家までついて行くことにした。全然通り道じゃないけどね。
「栃木さんは…大学に通っているんですか？」
「大学はもう卒業してまして。…今はバイト、してるんです」
「バイトですか、いいですね」
多分沖矢さん、私の年齢聞こうとしたけどやめたな。
デリカシーあっていいと思う。絶対モテるよこのイケメン。
いつの間にか沖矢さんの家についていたようで、沖矢さんは大きな家の前で足を止めた。
その家の表札には『工藤』と書いているのに、ここが沖矢さんの家なのだろうか。
「居候させてもらっているんです」
「あ、そうだったんですか」
少し、ビックリした。
私はできるだけ顔に出ないように日々過ごしてる。
そんな私の心を読んだというのだ。いや、これはよく聞かれることだったのかもしれない。気にしないでおこう。
あぁやだやだ。職業柄こういう人を疑うことが癖になっちゃってるよあぁやだなぁ。
「…連絡先、よければ交換しませんか？」
「え」
ナンパかな。私今ナンパされてるのかな。
いい年こいた大人が、いい年こいた大人にナンパか…。
まあいいんですけどね。ナンパは年齢関係ない！
「いいですよ」
私は二年前くらいに買って、そのまま機種変していない携帯を差し出し、QRコードを画面に開いた。
ピロンっと連絡先が交換できた音を確認し、私はニコリと笑みを浮かべる。
「では、またいつか、会いましょう」
「はい。なんだか、貴女と友人になりたいと思ってしまって。いきなり失礼しました」
「いえ、気にしないでください。私も沖矢さんとは、仲良くなりたいと思っているので」
それでは。
そういって私は笑顔で沖矢さんに背を向け、家路につく。
…どうやって帰るのかわかんないんだけど。
…沖矢さん、なんだか不思議な人だったなぁ。
．
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ムニエル(プロフ) - ナイフ向けられて蹴った場合には正当防衛に当たりませんよ笑笑 (2021年12月23日 20時) (
レス) @page11 id: fc3a6cbfb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 明里香さん» 直しておきますね！ありがとうございます！ (2019年11月2日 21時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13話、「店長」とありましたが、ポアロでは「マスター」だと思います。 (2019年11月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - かとりさん» これは私が完全に入力し忘れですねっ！！！やばいごめんなさい地理の知識無さすぎて泣きそう！！行きました！いろいろありがとうございます！！ (2019年6月28日 22時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
かとり(プロフ) - 主人公さん、日本一周で東北だけ行かなかったのでしょうか…？読み始めたばかりですが、既に面白く、どんどん読み進めさせていただきますね！ (2019年6月28日 1時) (レス) id: 2c38dfc0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年6月23日 20時
