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Aside
「ダメだ、私ワーカホリックだっ!」
仕事がしたい、働きたい。
そう思ったのはアパートを借りて三日たった時。
街にいる皆が汗水たらして働いていると思うと、何だかジッとしてられない。
この前思ったことと反対のことを言っている気がするが、気にしちゃいけないと思う。
しかしまだ、私は公安に戻る気はさらさらない。
…あ、そうだ、バイトしよう。
決めたら即行動、今の私はそんな気分だ。気分屋さんだ。
楽な格好に着替えた私は街に出向き、いいバイト無いかなーと周りをキョロキョロと見渡す。
ネットで探すのもいいんだけど、ちょっとした気分転換にと自分の足で探すことにした。
「…降谷、元気かな」
ふと、なにげに思い出した同僚の降谷零。
アイツはすごく頑張り屋さんだ、黒の組織っていう悪の組織に潜入しててさ、確かコードネームまで貰うことに成功したんだっけ。
そっち方面あんまりやらせてくれないから、名前忘れちゃった。
けどヒロのことは、よく覚えてるんだ。
降谷と同じ、黒の組織に潜入してて、スコッチっていうコードネームを貰ってた。
アイツはとてもいい奴で。そんないい奴の彼は、死んでしまったのだけれど。
あの時の降谷を慰めるの、凄く苦労したの今でも覚えてる。
でも、私も大切な人達を亡くしたとき、降谷も辛いはずなのに、ずっと気遣ってくれてたのもちゃんと覚えてるんだ。
私達の周り、よく人が死んでるなぁ…なんて、こんな事を呑気に考えてしまう私の脳は、もう軽く悟りを開いてしまっているのかもしれない。
ちゃんと、
毎年、降谷とは別々に。
「…、涙腺、ガバガバになってきた」
街の中で泣くってどうよ、立派な大人が泣くってどうよ。
ふふっと呆れ笑いを零し、服の袖で涙を拭う。
そのまま見上げると、そこには『毛利探偵事務所』という探偵事務所があった。
私はそこより注目するところが。
「ここの喫茶店…いい感じ!!」
探偵事務所の下にある『ポアロ』という喫茶店。
外観オシャレでいい感じ。バイト雇ってくれるかは分からない。でも…。
私は思い切って中に入ると、いらっしゃいませと可愛らしい店員さんが出てきてまたまたいい感じで胸が踊る。
「あの!バイト、雇ってくれませんか!」
「へ!?」
この日から数日後、私はこのオシャレで可愛い店員さんがいる、『ポアロ』で無事働くことが決まった。
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ムニエル(プロフ) - ナイフ向けられて蹴った場合には正当防衛に当たりませんよ笑笑 (2021年12月23日 20時) (レス) @page11 id: fc3a6cbfb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 明里香さん» 直しておきますね!ありがとうございます! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13話、「店長」とありましたが、ポアロでは「マスター」だと思います。 (2019年11月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - かとりさん» これは私が完全に入力し忘れですねっ!!!やばいごめんなさい地理の知識無さすぎて泣きそう!!行きました!いろいろありがとうございます!! (2019年6月28日 22時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
かとり(プロフ) - 主人公さん、日本一周で東北だけ行かなかったのでしょうか…?読み始めたばかりですが、既に面白く、どんどん読み進めさせていただきますね! (2019年6月28日 1時) (レス) id: 2c38dfc0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年6月23日 20時