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Aside
「灰原、それでなんでAさんを…。ただのお茶会に呼んだのか?」
「いいえ、違うわ。…江戸川君、貴方もっと気をつけたほうがいいわよ」
「…どういうことだ?」
「Aさんに、バレてるわ」
哀ちゃんが可愛らしいお口で、私が入れた珈琲を牛乳も砂糖も入れずにすすーっと飲む。
そんな哀ちゃんから出た言葉にコナン君は明らか動揺していて、その場を勢いよく立ち上がると見開いた目で私を見つめた。
何がバレたって、きっとさっきの事だろう。
コナン君が事件の謎を解いていた件について。
それを知ってしまった瞬間、これはただ事ではないことだと誰だって気づく。
しかしコレは博士だけじゃなくて哀ちゃんまで把握してることなんだ。
「灰原…それって…」
「貴方が毛利小五郎の代わりに推理を解いているということ。さっきの事件の推理中、ガッツリ貴方を見てたわ」
コナン君はふっと力が抜けるようにソファーへ再び腰を沈めた。
…この反応…、まだ隠していることがありそうね。
そんな安心しきるような顔しちゃって、これよりもっと大きな秘密を持ってるようにしか見えないよ。
「Aさん、その…」
「…私、なーんにも見てないよ」
私は目を瞑り、自分の入れた珈琲に牛乳を少し注いで混ぜずにゴクリと飲む。
「え、」
「なんて、見た事実を変えることは出来ないけどさ、言わないよ。
コナン君がそれほど人に知られたくなかったことなんでしょ?人にはそういう秘密、一つか二つ、三つ四つ五つ…」
「多い多い」
私のしょうもないボケに、コナン君はしっかりツッコんでくれて、私はコナン君にニヒッと笑顔を浮かべる。
「大丈夫。信じてくれ、と口でしか言えないけど私はコナンくんが困ることを人に言いふらすようなことはしない。例え拷問されようとも、口を割らない」
「Aさん…」
「友達が嫌がってること、しないもの私」
人には必ず、秘密がある。
その秘密の一つがコナン君の場合コレだったわけで。
私の場合は、ほら、公安じゃん一応
その事はコナンくんに限らず色んな人に知られちゃまずい。
正直コナンくんのこの秘密については色々聞きたいことが多い。知ってしまったからには仕方ないことだ。
人には言わないと誓えるけど、これ以上このことに触れるななんて言わないでね。知りたいもん。
例えば、毛利さんとまるまるそっくりな声の正体とか。
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ムニエル(プロフ) - ナイフ向けられて蹴った場合には正当防衛に当たりませんよ笑笑 (2021年12月23日 20時) (レス) @page11 id: fc3a6cbfb7 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - 明里香さん» 直しておきますね!ありがとうございます! (2019年11月2日 21時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 13話、「店長」とありましたが、ポアロでは「マスター」だと思います。 (2019年11月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - かとりさん» これは私が完全に入力し忘れですねっ!!!やばいごめんなさい地理の知識無さすぎて泣きそう!!行きました!いろいろありがとうございます!! (2019年6月28日 22時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
かとり(プロフ) - 主人公さん、日本一周で東北だけ行かなかったのでしょうか…?読み始めたばかりですが、既に面白く、どんどん読み進めさせていただきますね! (2019年6月28日 1時) (レス) id: 2c38dfc0c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年6月23日 20時