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Aside
先程からコナンくんの表情が、心做しか暗い。
あれからだ、私が写真を見せた時から。
…見せない方が良かった。彼は気を使っている…
いや、違う。これはなにか探っている…?
ゲーム脳の私は、ひねくれているものでこういう事しか考えれない。
でも用心に越したことないと思うんだよねー、私。
「…コナンくんって、確か毛利さんの助手なんだっけ?」
「へっ、あ、そうだよー!」
「確か安室さんは弟子入りしてるんだっけ?なんか風の噂で聞いたんだけど」
「うん、安室さんはねぇ、小五郎のおじさんの弟子なんだー」
気のせいでありたい。コナンくんのその瞳。
何故か私を疑うような目。
いやんなんだか恥ずかしいわ。
「ねぇ、Aさん」
「なーに?」
「僕、もっとAさんのこと知りたいな」
「…んー、何知りたいの?」
「Aさんは、お兄さんのこと好き?」
「兄ちゃんのこと?…そうやね、嫌いだったかなぁ、どちらかと言えば」
私の答えに、えっと驚くコナンくん。
私は何方かと言えば、兄が嫌いだった。しょっちゅう喧嘩してたし。
「き、嫌いなの?」
「うん、仲悪かった。…でも、喧嘩するほど仲がいいって言うからどうなんだろ。
…喧嘩する相手がいなくなっちゃったから、今、寂しいけどさ」
「そっか…それじゃあ…」
コナンくんは少しハッとして、口を閉ざした。
うわぁ意味深。なんで口閉じちゃったのさ。言ってよ。
「なーに?途中で止められるとムズムズしちゃうよ」
「え、えっと、Aさんの出身って!どこ?ココじゃないって言ってたじゃん?」
「そうそ。よく忘れられる県でね、電車が一つも通ってないの。ゼロよゼロ!
汽車はあるんだけど、それも一時間に一本くらい。しかも二両くらいしかなくて、ヘタしたら一両しかない時があるの!
ド田舎よ、カラオケやコンビニはあるけど…。
あと、交通機関が無さすぎて、だいたい足になるのは車でー…ってごめんねちょっと熱くなっちゃった」
「うぅん!僕Aさんのこと知れて嬉しいよ」
コナンくんはニコリと笑って私の手をキュッと掴んだ。
なんだ、ハニートラップかこら。
お姉さんバリバリ効いちゃうんだぞ。
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こたきんぐ(プロフ) - ぱるむさん» こちらにもコメントありがとうございます…!完結はしようとおもっていますので、、、申し訳ないです… (2021年8月28日 12時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2021年2月15日 18時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - まいさん» ありがとうございます!更新ゆっくりになりますが、がんばりますっっ! (2020年2月22日 20時) (レス) id: f2404a4c45 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - めっちゃ面白いです!!続き気になります!これからも更新頑張ってください^_^ 楽しみにしてます(^^) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 51e87b9769 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - わさびさん» だぁありがとうございますっ!!まじですかw奇跡ですねwちょくちょく頑張ります! (2019年5月22日 12時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年4月24日 21時