検索窓
今日:90 hit、昨日:258 hit、合計:1,209,675 hit

7Q ページ9

Aside


「俺がピアスとか。」





ふっと笑って貰ったピアスを机に置き、風呂に入りに行った。


風呂から出たあと、母さんがテレビを見てたから、さっきの話、ピアスについて話をしてみた。





「…母さん。…俺がピアス開けるのどう思う?」

「え、開けたの?」

「いや開けてないけど。…涼太が、ピアスくれた。一緒につけないかって。どう思う親として。」

「涼太君がねぇ…。まああんた中一にして大人びすぎてて面白くないから、ピアス開けてみたら?」

「いや親としてどうよ。」

「あんたが親としてどう思う?って聞いてきたから親として言ったのがこれなんじゃない!」






俺の母さんは正直変わってる。他の親とはどこか違う、と小学四年生の時やっと気づき始めた。


でも勉強はちゃんとやっていた方がいいと言われ、ちゃんとするようにしたし、紳士的にって小さい時から言われて一応それを意識してきた。


友達を大事に、家族も大事に、学校を楽しみ、人生を自分なりに楽しめって、まだ俺が小学生の低学年のころから言ってたっけ。

やっぱり変わってるよな。でもちゃんと親はしてると思う。






「…俺は、面白くない?」

「んー。ある意味面白いと思う。」

「どういうことだよ…。」

「そのまんまの意味!あ、ピアッサー余ってるからあげよっか?」

「…もらっとく。」

「はいはい。」





母さんは自分の部屋に行って、少したってからピアッサーをもって帰ってきた。






「…多分ね、私は普通の親はしないことをしてると思う。けど子供の意思は通すよ。
でも本当にいけない道に走ってしまった時は、ちゃんと私が叱って元の道に連れ戻すから。

安心して子供の時代を楽しみなさい。」






そういって母さんは俺にピアッサーを渡した。

母さんの中では、息子がピアスを開けることはいけないことではないらしい。

母さんは母さんでちゃんと自分の意思をまっすぐ持っている人で、俺は結構尊敬している。





「…ありがとう。…そんじゃ俺寝るよ。」

「おん。おやすみ。」





母さんは柔らかく笑って、先ほどから見ていたテレビをもう一度見だした。


俺はそのまま自室に戻って、ピアッサーをピアスの隣に置いて、ベットに寝転がった。




やっぱりなんやかんや緊張して疲れていたのか、目を瞑ってすぐに寝てしまっていた。



8Q→←6Q


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (613 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1467人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

小動物もふり隊 - 凄く良いお母さん (2020年5月26日 11時) (レス) id: 7205007716 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» そうですありがとうございます! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ルイナさん» 遅くなりましたが(もう見てるかわからないけど)ありがとうございます!頑張ります! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あの、43話の「目配らせ」は「目配せ」では? (2019年2月14日 12時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 面白いです続きもとても楽しみにしています!頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/  
作成日時:2018年4月3日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。