7Q ページ9
Aside
「俺がピアスとか。」
ふっと笑って貰ったピアスを机に置き、風呂に入りに行った。
風呂から出たあと、母さんがテレビを見てたから、さっきの話、ピアスについて話をしてみた。
「…母さん。…俺がピアス開けるのどう思う?」
「え、開けたの?」
「いや開けてないけど。…涼太が、ピアスくれた。一緒につけないかって。どう思う親として。」
「涼太君がねぇ…。まああんた中一にして大人びすぎてて面白くないから、ピアス開けてみたら?」
「いや親としてどうよ。」
「あんたが親としてどう思う?って聞いてきたから親として言ったのがこれなんじゃない!」
俺の母さんは正直変わってる。他の親とはどこか違う、と小学四年生の時やっと気づき始めた。
でも勉強はちゃんとやっていた方がいいと言われ、ちゃんとするようにしたし、紳士的にって小さい時から言われて一応それを意識してきた。
友達を大事に、家族も大事に、学校を楽しみ、人生を自分なりに楽しめって、まだ俺が小学生の低学年のころから言ってたっけ。
やっぱり変わってるよな。でもちゃんと親はしてると思う。
「…俺は、面白くない?」
「んー。ある意味面白いと思う。」
「どういうことだよ…。」
「そのまんまの意味!あ、ピアッサー余ってるからあげよっか?」
「…もらっとく。」
「はいはい。」
母さんは自分の部屋に行って、少したってからピアッサーをもって帰ってきた。
「…多分ね、私は普通の親はしないことをしてると思う。けど子供の意思は通すよ。
でも本当にいけない道に走ってしまった時は、ちゃんと私が叱って元の道に連れ戻すから。
安心して子供の時代を楽しみなさい。」
そういって母さんは俺にピアッサーを渡した。
母さんの中では、息子がピアスを開けることはいけないことではないらしい。
母さんは母さんでちゃんと自分の意思をまっすぐ持っている人で、俺は結構尊敬している。
「…ありがとう。…そんじゃ俺寝るよ。」
「おん。おやすみ。」
母さんは柔らかく笑って、先ほどから見ていたテレビをもう一度見だした。
俺はそのまま自室に戻って、ピアッサーをピアスの隣に置いて、ベットに寝転がった。
やっぱりなんやかんや緊張して疲れていたのか、目を瞑ってすぐに寝てしまっていた。
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小動物もふり隊 - 凄く良いお母さん (2020年5月26日 11時) (レス) id: 7205007716 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - アオさん» そうですありがとうございます! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - ルイナさん» 遅くなりましたが(もう見てるかわからないけど)ありがとうございます!頑張ります! (2019年2月14日 19時) (レス) id: 4d87c6d951 (このIDを非表示/違反報告)
アオ - あの、43話の「目配らせ」は「目配せ」では? (2019年2月14日 12時) (レス) id: 9dc9d79e7e (このIDを非表示/違反報告)
ルイナ(プロフ) - 面白いです続きもとても楽しみにしています!頑張ってください! (2018年6月30日 12時) (レス) id: 29bcf3ece3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こたきんぐ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時:2018年4月3日 13時