黄瀬涼太の幼馴染みだからといって、目立ちたがり屋ではない。【黒子のバスケ】【男主】

２０Ｑ ページ22

Aside


「おおっ！これA君が作ったんか！さっきの間で！」

「はいまあ。」




今吉さんに驚かれて、少し嬉しかった。花宮さんもほう、っと感心してくれている。


俺が作ったのは、ただのオムライス。といっても素早くきれいにできたものだ。


まだ卵の上にケチャップはかけて無いから、自分で自由にかけてもらおうと思っている。





「よし。俺『巨乳』ってケチャップで書いてやろ！」

「はしたないぞ蘭。んじゃあわしは『メガネっ子』て…」

「先輩たち暴走しないでください。」

「ご自由にどうぞ。さあ、座ってください。」





騒がしい人たちを無視して、椅子をすすめる。

花宮さんはなんというか、きっと猫をかぶっている。それが悪いことだとは言わないけど、今吉さんと蘭に向けられる視線は、猫をかぶっていても呆れていたり、怖がっていたり、表情豊かだ。

それに結構ツッコみ要員で、重要な人だと思う。ある意味。






「そんじゃあいただきますぅ。」





今吉さんはさっき言った通りに『メガネっ子』とケッチャプで書いてから、スプーンでひとすくいして、口に運ぶ。





「んん！んまい。A君いいお嫁さんになるわぁ。」

「A気をつけろ、さっきから今吉がお前を見る目が怖いんだ。」

「はは、蘭何言うとるん。あぁあ、A君がワシの弟やったらなぁ。あ、ワシ妹おんねん、妹もなー料理上手いんよー。そういえば同い年やわ。」

「はは、そうなんですか。ぜひ一度会ってみたいですね。」

「おん、ワシに似てなかなか美人よ。」

「今吉に似てるのかー…可哀そうにな。」

「どーいうことや蘭。」






蘭も先ほどの予告通り、下品なことをケチャップで書いて、俺が作ったオムライスをいただいている。

花宮さんは普通に波線を書いていただいていた。いや、なんか書こうとしてたけどこれはやめたみたいだ。

俺も皆さんと一緒に、いただくことにして、『バスケ』とかいてスプーンを取った。





「バスケぇ？お前そういやあバスケ部入ったんだっけ。」

「うん、明後日振り分けテストするんだ。」

「あー、帝光中は三軍まであるんやっけ。こっちは全然ないなぁ。」

「まあ、そんな有名じゃないからな。」

「なに言うとるん、ワシらの代から強くなったやろ？帝光には負けんでー。」

「はは、俺も負けません。」





まず一軍に入れるかどうかだけど。

俺は自分の作ったオムライスを、大きめにすくって、一口ぱくりと食べた。



．

２１Ｑ→←１９Ｑ

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す