菊地原君の彼女さんは椚ヶ丘の元Ａ組＋黒トリガー持ちのボーダーです。７【ワールドトリガー】【暗殺教室】

体育祭の時間 ページ6

Aside


体育祭、相変わらずＥ組はアウェイ感を味わっていた。

しかしまあこちらにも味方はいるんだな。




「ふぉぉカッコいい木村君！！もっと笑いながら走って！！」

「せんせー、気持ちはわかるけどうるさい」




私達の標的(ターゲット)は、自分の子でもないのにめっちゃ親バカだ。

目立たずに観戦できるとか言ってるけど、ギリギリ目立ってない、って感じだ。だってうるさすぎるし、怪しすぎる。




「でもさ〜烏間先生。トラック競技木村ちゃん以外苦戦してるね。二位は取るけど陸上部とかにはなかなか勝てない。
暗殺訓練で自信ついてたんだけどな〜」

「当然だ。100ｍ走を二秒も三秒も縮める訓練はしていない。
開けた場所で早く走るのは…それを専門に訓練してきた者が強い。君らも万能ではないという事だ」

「んー、悔しいですな」




そう私が呟いた時、原さんがパン食い競争で大活躍しているところだった。

原さんはちょっと足が遅いけど、食べ物になるともの凄い。

一発で飛んでパンを咥えて、完食ゾーンまで来た。

まだまだ食べていないパンを、原さんはほんの一瞬で、胃の中に吸い込む。
まるでダイソンの掃除機である。




「飲み物よ、パンは。」

「かっけぇ！！」

「やったな原さん！異次元の食いっぷり！」

「訓練の日々で食欲が増してしまってね。飲み物よ、パンは」




原さんが名言を残して席に戻っていく。
いやマジかっけぇ。

その後も、みんな自分の得意な競技をやって見せた。

前原とひなたちゃんの二人三脚は、めっちゃ喧嘩しながらゴールしたけど、他の組より断然早かった。

カエデちゃんの障害物競走も、体の抵抗がなくてスルスルと抜けていて大活躍。
あ、さっきの悪口じゃないよ決して。




「Aちゃん、そろそろ行かなくていいの？」

「あ、行かなくちゃ」




カルマ君の言葉にハッとして、私も自分の競技に向かう。


私が出るのは借り物競争。

メグ姉になんの競技出たい？って聞かれたからなんでもいいよって答えたらこうなった。


借り物競争って地味に鬼畜な時あるよね。

てかＥ組が借り物競争やったら本校舎の人酷いから、何も貸してくれなさそう。


よし、出来るだけＥ組から借りよ。

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