反撃の時間 ページ25
Aside
「あれかぁ…」
「空中から一周したが、周囲や屋上には誰もいない」
イトナ君が作った機械で指定された建物を偵察する。
その結果周りには異常なし。
中に何があるかわからないけど、作戦通りに事を進める。
おとなしくつかまったふりして、隙を見つけてイリーナ先生を見つけて全員脱出。
簡単そうに聞こえるけど、難しい。
あの死神相手に簡単に成功するとは…思ってない、けど皆を信じたい。
そしてイリーナ先生を助けたい。
律に十二時になっても戻らなかったら殺せんせーに連絡してほしいと伝え、私たちは建物に入った。
建物の中は何もなく、だだっ広い空間が広がっていた。
『全員来たね、それじゃ始めるよ』
そんな空間に死神の声が響く。
そして入ってきた扉が重々しく閉じ、私たちを閉じ込めた。
「…ふん、やっぱりこっちの動きはわかってるんだ。死神ってより、覗き魔だね」
「こんな時でもカルマ君は煽るんだ」
『皆揃ってかっこいい服を着てるね。スキあらば一戦交えるつもりかな？』
死神はカルマ君の煽りなんてなんとも思ってなさそうで、優しい声でそう言った。
戦わずにイリーナ先生を助けられるなら、万々歳。
そう、思っていると部屋ごとガタンっ！と下へ動いた。
「な、なんだ！？」
「部屋全体が、下に！！」
ゴゴゴゴゴッ…と鈍い音をたて地面は下へ下へと動く。
その先には鉄格子の向こうでにっこりと笑う死神と、両手足を縛られぐったりとしているイリーナ先生がいた。
「お察しだと思うが、君達全員あのタコをおびき寄せる人質になってもらうよ。大丈夫、奴が大人しく来れば誰も殺らない」
死神の言葉をよそに、壁側にいる人らが壁を強くたたく。
私はそっと撫で、…うん、殴って壊せる壁じゃないやはは。
「でも今は殺さない、本当だな？」
びくびくとした岡島が死神に問う。
死神はあぁ、と答えた。
「俺達がアンタに反抗的な態度とったら…頭にきて殺したりは？」
「しないよ。子供だからってビビりすぎだろ」
「いや、ちょっぴり安心した」
すちゃ、と奥田さんが煙幕を、竹林が指向性爆薬を手に持つ。
そして空間の音を拾った三村の指示通り竹林がそこへ爆弾を仕掛ける。
仕掛けた後、奥田さんが地面に向かって煙幕を放った。
その直後、大きな爆発が起きる。
さあ、ここからが本番だ。
．
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kkkko(プロフ) - アカウント変わってしまいましたが以前から何度も読ませて頂いております。難しいとは思いますが続きを楽しみにしています。 (3月24日 19時) (
レス) id: 058d8792d8 (このIDを非表示/違反報告)
出水紫苑 - 初コメ失礼します。出水紫苑です。突然ですが、交換宣伝という形で宣伝していただけないでしょうか？ご検討お願いします。 (2023年1月23日 10時) (レス) id: ea54a37ee4 (このIDを非表示/違反報告)
みこと(プロフ) - 初コメ失礼します！本当に面白くて一気読みしてしまいました！もう続きは書かれないのでしょうか？… (2023年1月1日 3時) (レス) @page35 id: fce29c8a64 (このIDを非表示/違反報告)
こたきんぐ(プロフ) - まりりさん» 初めまして！ありがとうございます、嬉しいです！コメントいただいたのでちょっぴり頑張ってみました笑 ちょこちょこ終わりに近づけるよう頑張っていきます！ (2022年2月17日 1時) (レス) id: 7882bc78cd (このIDを非表示/違反報告)
まりり - はじめまして。本当に面白いです。いつか続きが出ることを願ってます！ (2022年2月16日 17時) (レス) @page33 id: c117514f52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こたきんぐ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Kotakinnhu/
作成日時：2018年3月11日 14時
