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10話 ページ11

Aside


頭の中がぐちゃぐちゃになって、混乱してる。

誰が誰を好き、、?


俺は、、


A「わ、、かんない、、考えたことないから、、」

絞り出した中途半端な答え。


俺は俯いていた顔を上げた。


楓「そうですか、、」


何でそんな悲しそうに笑うの、、?




楓「あははっ、冗談ですよ先輩!気にしないでください、、」


そんな泣きそうな顔されると困るじゃんか、、


俺は楓くんを抱きしめた。

楓「せ、先輩!?」


A「ごめん、、そんな傷つけるつもりなくて、、」


楓「冗談だって言い、、「冗談ならそんな顔しない」



俺の言葉を聞いて、楓くんは今自分がどんな顔をしているか理解したようで、俺をぎゅっと抱きしめ返した。


何やってんだろ、俺。答える気なんてさらさらないのに、期待させるようなことして。


女子にモテないからって、男子に走る気なの?


自分から好きになるんじゃなくて、好きって言ってくれた子を好きになるわけ?


俺の中の悪魔的な何かがからかってくる。


お互いの心臓の音を感じながら、俺はその声を聞いていた。



、、うるさい悪魔野郎。


楓「せ、、んぱい、、!」



A「ん、、?」



楓「苦しいです、、」



A「えっ、ああ!ごめん!」


思いのほかきつく抱きしめていたみたいで、楓くんはうなだれている。


白い息が出るほどの寒さに反して、俺は楓くんの温かさを感じた。


付き合ってからお互いを知る、、か。


俺は抱きしめていた手をほどいた。



楓「暑い、、」

楓くんは赤くなった顔を手で仰いでいる。


俺はその楓くんの手を掴んで自分のジャージのポケットに入れた。



A「俺は冷え性じゃないけど、今結構、手冷たいから」


葉月、、今俺、めっちゃはずい。
よくこんなこと、サラッとできたな、、


ちらっと楓くんの顔を見て、反応を伺うと、




楓「ぎゃ、、逆効果です、、」


と俺から顔を背けた。



、、かわいい。






A「、、付き合おっか」


あれ、何言ってんだ俺。

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子羊 - 葉月くんって設定では読み方が「はずき」ですが月なので正しくは「はづき」だと思います。細かくてすみません。 (2018年6月22日 20時) (レス) id: 2012df93f8 (このIDを非表示/違反報告)
かをる。(プロフ) - ナツ、さん» 返信遅くなり大変申し訳ありません(>_<)オチの件ですが、了解しました!これからもよろしくお願いします。 (2018年3月13日 21時) (携帯から) (レス) id: 32b6533673 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ、 - 更新頑張ってください( *´艸`)あの突然なんですが,だれオチとかって決まってますか?決まってなかったら一ノ瀬オチにしてほしいです!お願いします(._.) (2018年3月1日 22時) (レス) id: 1e25c12e21 (このIDを非表示/違反報告)
かをる。(プロフ) - 月乃さん» コメントが更新の励みです(>_<)ありがとうございます。 (2018年2月11日 15時) (携帯から) (レス) id: 32b6533673 (このIDを非表示/違反報告)
かをる。(プロフ) - なささん» ありがとうございます。すごい亀更新ですが、速められるように頑張ります! (2018年2月11日 15時) (携帯から) (レス) id: 32b6533673 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かをる。 | 作成日時:2018年1月21日 11時

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