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街は迫り来るX'masに浮かれていた。
冷たい風吹く屋外とは裏腹に、彼女達が日々練習を行う体育館は熱が籠っている。
だが、リーグトップをかけた大事な試合を明後日に控えたこの日。
連日遅くまで行われる練習の疲労を考慮し、チームはいつもより軽めな練習と調整を終え、早々に解散した。
体育館からなかなか出てこない結城を待つ我々に
『監督にくれぐれも身体を休めろって念を押されてたから、Aならもう来るわよ。
それに今日は"充電"の日だから。』
WSのマイヤーが話しかけてくれた。
充電？と聞き返そうとした時、漸く結城がチームメイトと話しながら出てきた。
『今日は一日DVDじゃないの？遠征？』
「うん、部屋でずっと試合のDVD見る
『確かに笑。それじゃ、気を付けて。』
「ありがとう、また明日。
…すみません、お待たせしました。」
そう、密着してわかった事。
"今日はどこに？"
-彼女のライフワーク-
バレーをする事が出来ない時間の中で
バレーの為に出来る事、
日々の個人トレーニングと、もう一つ。
「 今日はドイツに行きます。」
"スポーツ観戦"だ。
「一応温かい格好の方が良いですよ、すぐ暑くなるけど。」
言われた通り温かい格好に着替えて待ち合わせ場所に向かうと、既にシャワーと着替えを済ませた結城が待っていた。
その首元には先日のマフラー、よく見ればコートもあのアウトレットで購入したものだ。
防寒対策はばっちりの様だ。
"よく似合ってます。"
「ありがとうございます笑。」
そして空港から直行便で約1時間半、
降り立ったのはイタリアよりも北に位置する花と音楽の国"ドイツ"
バレー観戦だろうという我々の予想を裏切り、結城が足を運んだのは体育館ではなく
-シグナル・イドゥナパルク-
ドイツ最大規模のスタジアムだった。
"この前はフランスにバレーの試合、だったのでてっきり今日もバレーだと思ってたんですけど……"
「温かい格好してきて良かったでしょう？」
そう悪戯に笑った彼女の背後には、
冬とは思えない程カラリと澄んだ青空と芝生。
思わず歩みを止めた我々を他所に
結城はチケット片手に席を探す。
スタジアム全体が、それぞれのチームカラーの赤と青で埋め尽くされていた。
そう、この日の試合は
ドイツ ブンデスリーガ第__節
ーバイエルンVSシャルケー
"サッカー……？"
そう、ドイツのもう一つの顔
それは
"サッカー大国"だ。
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リエ(プロフ) - はじめまして。楽しく素敵な作品で一気読みしました。続きが気になるので、よろしければパスワードを教えていただきたいです。 (4月6日 7時) (
レス) @page50 id: 3e6db03f03 (このIDを非表示/違反報告)
ろん(プロフ) - 初めまして。とても惹かれる作品で一気読みしてしまいました！！！もし可能でしたら、続きのパスワードを教えていただきたく思います！お待ちしております。 (3月24日 23時) (レス) id: 4ab3d6e2fc (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 初めまして。とても素敵な作品で楽しく読まていただいております。続きが気になるのでよろしければ、パスワードを教えていただきたいです！よろしくお願いいたします。 (1月14日 13時) (レス) id: 0f292486a4 (このIDを非表示/違反報告)
flover(プロフ) - 初めまして。とても楽しく作品を読ませていただいております。何度か読み返しており、続きが気になりました。もし宜しければ、パスワードをお教えいただけないでしょうか？よろしくお願いいたします。 (1月3日 19時) (レス) id: aeaa3e44b3 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 初めまして。とても楽しく読ませていただいております！もしよろしければパスワードをお教えいただけないでしょうか…？よろしくお願い致します。 (12月13日 20時) (レス) @page50 id: 415a57413e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：虎鉄
| 作成日時：2019年10月27日 16時
