殺して 2 ページ3
そ 「あ、さっきの子」
ま 「さっきの子??」
やだ、話しかけてこないで…
う 「何、そらるさんこのこと話したことあるの?」
さ 「意外…」
王子様たちが私に話しかけてくる。
やだ、やめて…
【アノ子】が…
そ 「さっき何してたの?」
『え、えっと…』
いじめられてました。なんて、言えない。
ま 「そらるさん、この子、おびえてますよ?」
助けて…くれた?
いや、この人も王子に変わりないのだから状況は変わらない。
『な、なんでも…ないので…私に、構わないでください…』
これ以上は【アノ子】が何をしてくるかわからない。
う 「?とりあえず、授業始まるし、前むこうぜ」
助かった…
さ 「だるいー…」
―――――
今はお昼の時間だ。
私はいつもの場所へ移動する。
誰もいなくて、静かで、お気に入りの場所。
やっとちゃんとした息ができる…
そう思っていたのに…そう思っていたのに!!
ま 「わぁ!いい場所ですね!」
そ 「俺ここ好きかもー」
う 「きれいな場所だな」
さ 「それより飯くおーぜ!」
なんで、いるんですか…?
『あの…』
そ・ま・う・さ 「ん?」
『なんでいるんですか…?』
そ 「別に、俺らが居ちゃダメっていうのはないでしょ」
ま 「ついてきたらこんな場所に続いてたなんて…」
そうだけど、そうだけど!
『こんなところ見られたら…!』
はっとあわてて口を閉じる。
しまった…!
そ 「見られたら…なんなの?」
『い、いやっ、な、なんでも!』
ここにいてはだめだ。
私はお弁当を抱え、走り出した。
…はずだった。
ま 「だーめ」
王子様の一人に捕まえられてしまいました…
――――
そ 「で?見られたらなんかまずいの?」
『それは…』
ま 「ちゃんと話してください!モグモグ」
『な、なんでもないって言ってるじゃないですか…』
う 「嘘だー」
そ 「ほら。いい加減話して?」
王子全員に上目づかいで見られるこの状況はいったい?
『わかりました、でも、誰にも言わないでくださいね?』
そ 「わかった」
『王子様に近づいたら、いじめられるんです』
ま 「えっ…」
う 「いじめられる?なんで?」
『王子様はみんなが近づきたい相手だからです。』
私を例外として
さ 「マジかぁ…」
『これでいいですよね?私、失礼します』
一刻も早く消えたい
ま 「だめだって」
またもや捕まる私の腕
そ 「そのこと、詳しく教えてくれない?」
最悪だ…
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どうぶつ(プロフ) - やばい!!!泣けた!!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 07d0afdaa9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - とても良かったです! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 紅蓮さん» 返信がものすごく遅れてしまって、本当にごめんなさい!ありがとうございます! (2018年7月4日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 一話から見てて面白いです。頑張ってください! (2018年6月8日 17時) (レス) id: fa1bbbe3ca (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 映月さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません!ありがとうございます!! (2018年5月11日 23時) (レス) id: df76df93db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:織姫 | 作成日時:2018年3月5日 19時