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殺して 14 ページ16

私は、運よく真冬さんが来てくれて、縄をほどいてもらった。

ただ、私は真冬さんに聞きたいことがあって、

話しかけた。

ま 「なに?」

『いえ…ただ、真冬さんが私を嫌っている理由を知りたくって…』

そう、なぜか、私は真冬さんに嫌われている。

でも、一つ、思い当たる節があった。

前に【アノ子】が言っていた…

ま 「嫌ってる理由?」

『はい…なんか、出会った時より…冷たいような感じがするので…』

ま 「僕は、前に華音ちゃんをいじめてた人とはと仲良くなりたくないから」

『え…?』

こんなにズバッと言われて、思わず「え…?」と答えてしまったけど…

ま 「聞こえなかったの?仲良くなりたくないって言ったの」

ああ、やっぱり…

あの話は、真冬さんのことだったんだ…

みんなは忘れてるかな?

【アノ子】が言っていた言葉を。


華 「王子様の一人にね?

「華音は前にAいいじめられていた」

って言ったから♡」


そう、この言葉。

この言葉の、「王子の一人」が真冬さんだったわけだ。

あまり考えているのは失礼なので、私はこういった。

『そう…ですよね、真冬さんは私が何してたか知ってるんですもんね…」

本当はしてない。

本当はこんなこと言いたくない。

でも、この方が、

【アノ子】にもっといじめられることはなくなるのんじゃ…?

そう思って出した答えがこれ。

惨めだね…

でも、私はそうやって生きてきたから…

ま 「自分がいじめてたって認めたね?」

『っ…本当ですから…』

でも、これはこれで辛いなぁ…

またこうなるの…

ま 「華音ちゃんはいじめさせない」

違うの、いじめられてるのは私…

『…そうですか、じゃあ失礼します』

そういって空き教室を出た。

そして、そのまま屋上に走った。

―――――――

『はぁはぁっ!』

頭に流れ込んでくる。


「クズ」「最低」「死ねばいいのに…」「消えろ」「気持ち悪い」


『あぁ・・・あぁ…』


「Aちゃんにいじめられたぁ…」「酷いよ…友達だと思ってたのに…」


『や、やだ…私は…してない…のに…』


「ご苦労さん、私の身代わりさん♡」「私の代わりにいじめられてね」


『うぁ…ぁぁ…』

頭が、パンクしそう…

『あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!』

誰か…

見つけて…

【本当の私】を…

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作品ジャンル:恋愛
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どうぶつ(プロフ) - やばい!!!泣けた!!! (2018年8月3日 23時) (レス) id: 07d0afdaa9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - とても良かったです! (2018年7月27日 16時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 紅蓮さん» 返信がものすごく遅れてしまって、本当にごめんなさい!ありがとうございます! (2018年7月4日 23時) (レス) id: 4778a94982 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮 - 一話から見てて面白いです。頑張ってください! (2018年6月8日 17時) (レス) id: fa1bbbe3ca (このIDを非表示/違反報告)
織姫 - 映月さん» 返信が遅れてしまい、申し訳ありません!ありがとうございます!! (2018年5月11日 23時) (レス) id: df76df93db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:織姫 | 作成日時:2018年3月5日 19時

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