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し ページ3
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「…ねむ」
後ろからぽそりと聞こえたのでバレないように見る。
目を擦っていて、珍しいなと思った。
「眠いの？」
「…あのゲームが難しいのが悪い」
「はははっ」
チョークの音が聞こえて前を向く。
んー、やっぱりここの範囲全く分からん。
ノートに書いても意味が理解出来ないし、なんなら落書きメインで集中してないのも原因。
「…ぁ。」
コロコロと遠くへ転がっていく俺の消しゴム。
ちくしょう。誰も気付いてなさそうやし授業終わりに取りに行くしかないか。
「ね」
後ろを振り向くと急いで何かを隠した。
やましいことでもしてたのかな。
「な、なに」
「消しゴム貸してくれへん？」
「…ちょっとまってて。前向いてて」
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