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ゴロンとしていた昨日の休みとは打って変わって、今は椅子の上におとなしく着席している。
カリカリ、とみんなのシャーペンを走らせる音が耳に届いた。
ちらりと横目で隣を見ると、やはり今日も彼は顔を伏せて寝ている。
ため息をついて前を向くと、数学教師の渡辺先生がこちらに顔を向けていた。
絶対こいつが寝てんのバレたな、とか、可愛そうな男、とか呑気に考える。
『ここの答えをーえっと、田中』
名前に口ごもりながら渡辺先生が田中樹の名を口にした。
でも彼はスヤスヤ眠って起きない。
私は彼の椅子を蹴った。
がたんと椅子が大きく揺れて、田中の体がビクッと震えた。
樹「っわ、Aかよ…なに」
「なに、じゃないよ。前」
そう言って黒板の方を指差すと、嫌でも目に入る暗いオーラを放った渡辺先生。
田中は「やっべ、」と焦ったようにいうと頭をかく。
渡辺「たなかぁ、ここの答え。聴いてたらわかるよなあ？」
そりゃあさっきまでそこの解説してたんだから、聞いてたらわかるのは明らかだ。
でもこいつ寝てたしな。ドンマイ。
助けるわけでもなく頬杖をついてそっぽを向くと、案の定田中が私の机を覗き込んだ。
「なに」
樹「お願い見して！！」
「えー、放課後のタピオカ二杯で手を打ってもいいけど。」
樹「お前まじケチだな」
「は？見してやるって言ってるじゃん、ただ条件があるだけだよ。」
樹「はいはい、奢らしていただきます〜」
仕方なさそうに言った田中に、私はノートを差し出す。
田中はペコっと頭を下げてお礼を言うと
樹「えーと、ｙ＝ｘ＋３！！」
元気よく答えた。
渡辺「…ちゃんと聞いとけよ」
なんだかんだ田中には甘い渡辺先生はくるりと背を向けてチョークを持った。
なんとか難を免れたようだ。
田中は私にノートを返すと、「助かったわ」ってキラッキラの笑顔で言った。
別に今更ときめくとかないけど。
「ん」って素っ気なく返事すると、田中はもぞもぞと動いてまた顔を伏せた。
いい加減学べばいいのに。
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きょーもとのこうもり - お久しぶりです！！めっちゃ遅いけどあけおめ！！(言ってなかったよね?) もうすぐ冬終わっちゃうよ！！忙しいかもだけど更新頑張って！！ (2020年2月2日 6時) (
レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - つくもさん» いつのまに樹担なったん！ (2020年1月6日 16時) (レス) id: 29c2150e0f (このIDを非表示/違反報告)
つくも(プロフ) - ぽむりんこむさん» ごめんね！私！(あら？私樹担だわ！？) (2020年1月6日 14時) (レス) id: 719958ae53 (このIDを非表示/違反報告)
ぽむりんこむ - きょーもとのこうもりさん» この作品が完結したら！って感じで！ (2019年12月21日 17時) (レス) id: 77570be88d (このIDを非表示/違反報告)
きょーもとのこうもり - ぽむりんこむさん» 本当に！？めっちゃ楽しみ！！ (2019年12月21日 13時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽむりんこむ | 作成日時：2019年10月13日 16時
