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中「どこ行くの？」
「ん？マネミだよ。事務室で」
中「送ってく」
「ええ？事務所だよ、ここ。
すぐそこだから」
中「だめ、やだ、いく」
「ええぇ？？」
宮「海人のわがままなんていつもの事じゃん、
送らせてやったら」
Tシャツの袖をつままれ、なんだかしゅんと
してるのか拗ねてるのか分からない顔をした
うみくんに、ちゃかさんの言葉。
「まぁ…だめなことじゃないけど。
じゃあついてきてくれる？」
中「ん。」
まだ浮かない顔のうみくんに困りながら、
みなさんに一声かけて部屋を出た。
.
川「……この間海人のマンション前に
あの子来たらしい」
倉「ッは？！…ガチ？」
宮「俺も聞いた。引っ越してなかったら
ちょっと怖かったよね」
七「セキュリティ万全だもんね、今は」
倉「俺も引っ越そかな…」
川「冗談抜きで、怖いと思ったら
そうするべきかもね」
吉「だるいな〜まじ。もうちょい
見回り強化してくんないかなあ」
宮「あれから実害がこれといって
無いから、動いてくれなさそう」
元「実害出てからじゃ遅いってのに」
七「そりゃうみんちゅもああなっちゃうね」
倉「Aは不思議だろうけど、
言うわけにはいかないって方向でいいんだよね？」
元「…うん、迷惑かけたくない」
川「……俺はそろそろ言っても
いい気もするけど」
宮「サポさんに要相談ってとこだな」
.
無言でついてくるうみくんをチラチラ
見ながら、でも何も言わない様子に、
ほとほと困り果てる。
「…うみくん？」
中「うん」
「うんじゃなくて。
ねぇ何があったの？」
中「うん」
「みんなすごい過保護みたいになって。
うみくんはずっと浮かない顔して。
何かあったなら相談してほしい」
中「…うん」
「……わたしじゃ信用ないかな」
中「ッ、そんなことない！」
やっと顔を上げて目を見てくれた
うみくんに、ほっとして笑う。
「…そ。言ってくれるまで待つけど、
限界になる前には話してね。
マネージャーなんだから、頼ってほしい」
中「……ん、ごめん」
「もー、しょぼんとしないで！
にっこりうみてゃんがすきだな！」
中「何だようみてゃんって！」
いつもみたいに、
やっと笑ってくれたうみくん。
いつか、話してくれるかなぁ、
なんて思いながら、ドンドンと肩で
ぶつかってくるうみくんから逃げつつ
事務室へ向かった。
.
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作者名：エキゾチック幸助 | 作成日時：2022年1月14日 22時
